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企画参加作品及び全ジャンル制覇作品

夏。三人の少年は線路の上で。

 足元で(バラスト)が鳴る。

「歩き辛え、歩き辛え」と太一。

「枕木の上を歩きゃいいだろ」

 健司が唸る。

「それか、哲太の真似でもしろよ」

 一番身軽な哲太は、ふらつきもせずに線路の上を歩く。

「哲太みたいに歩けるわけねえ」

 名前通りに腹の出た太一が泣き言を言う。

「まだ着かねえのかよぅ」

「うるせえな、こいつ。連れてくるんじゃなかったぜ」

「ここで一本やり過ごしてえんだ」

 哲太が線路の上で振り返る。

「トンネルん中で出くわしちまったら、お陀仏だからよ」

 その声が聞こえたように線路が揺れ始める。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 少ない文字数の中にも三人のこれまでの時間、関係性が見える気がします。汗が光るようなキラキラした眩しい作品でした。素敵な作品を読ませていただき、有り難うございました♪ [一言] 線路上の歩行…
[良い点] 友人達と一緒に、線路を辿って目指す目的地。 正しく夏休みの少年時代の冒険ですね。 照り付ける夏の日差しと、蜃気楼で揺らめく遠方の景色が目に浮かぶようです。
[一言] 小学生の一夏の冒険。 もう夏休みも終わっちゃいますね。
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