表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

わかりにくい詩たち

あなたにさようなら

今日でお別れだね


今までありがとうね


窓から見えるこの景色


いつもの町並みがきらめいてる


忘れないよ


いつまでも





毎朝


起きるたび


あなたを見た


時にはあかるく白い笑顔で


時にはどんより翳りを漂わせて


あなたも私を見てくれてたよね


今日かぎりでそれがおしまい


なんだか寂しいけど


心はウキウキしているよ





壁の黒いシミは


あの夜涙でつけたもの


柱の囓り跡は


ペットのデグーマウスがつけたもの


大家さんには言えないから


あなたにはネズミが出ますよって


嘘ついた





使い古した歯ブラシ捨てて


新しい歯ブラシを買おう


カーテンはずして


段ボールに詰めて


さようなら、1人で5年住んだあなた


あなたはいい部屋だったよ





これから私は彼と2人


新しい部屋で生きて行くんだ


青とピンクの歯ブラシ並べて


新しい未来へ





あなたのことも忘れないからね


なんだか狭くなったみたいなガランとしたあなたを見ながら


さようなら


にっこり笑顔で


最後のドアを閉めた



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 少しだけ感傷的な 新たな門出 『青とピンクの歯ブラシ並べて』 素敵な未来でありますように(#^.^#)
[一言] いいですね。 環境が変わり、心機一転爽快な気持ちが伝わってきます!
[良い点] おぉ〜 春らしい! 同棲解消じゃなくて、彼と二人暮らしの新生活っていうのも、恋の春ですね♡ >柱の囓り跡は >ペットのデグーマウスがつけたもの >大家さんには言えないから >あなたに…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ