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あるところの傾向

作者: Soraきた

明日、君の言葉で目覚めることを

僕は期待している

いま君と話をしている延長ではなく

友達の恋の物語を

話しているトーンでもなく

ふだんの君の声で


どんなときに幸せで

どんなときが落ち込んでしまうのか

統計学で知ることができれば

それは

君の得意分野であること



でも、

恋のあらゆるところの傾向を求めて

過ごしていけたなら

僕は、まわりのことを気にすることなく

あれとこれとを比べる手間も省けて

楽でいられるのに



さみしいときの涙の数も

あたりまえの優しさも

せつなすぎる夜のことも

手をつなぐ回数も

すべて統計学上の恋で

進んでゆけるのなら

余分なことを考えないで済むのにね



だけど、

存在するだいたいの恋が

統計学上の恋になってしまったら

たとえば、

友達から恋について

相談を受けたときも、

解決のために僕が話す言葉の意味も

すべて

その傾向からの答えになってしまうから

自分らしくはないよね



ふだんの君の声を聞くタイミングも

統計学上では

なかなか見つからないのかもしれない・・

いまは、なんとなく

そんなふうに考える

弱虫な僕がいる





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