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七話・・・・・・そうきたか

勢いよく扉を開けた俺の前には、全長七メートル程の翼竜がいた。

それを見た俺は予想が外れたなと思った。


「・・・・・・そうきたか。予想ではオークキング、ゴブリンキング、リザードマンキングだったんだけどな。俺の知識が正しければこいつは・・・・・・」


俺は鑑定を使い目の前のモンスターを覗いた。


ワイバーン レベル40


所持スキル


竜爪レベル4 ブレスレベル3 翼竜の鱗レベル4 身体強化レベル2 魔力操作レベル2 咆哮レベル2


レベル40ときたか。今まで戦ってきたモンスターの中ではレベルが一番高い。

それにワイバーンという竜種の中で弱い部類に入る奴でも、ドラゴンには変わりない。

攻撃力、防御力、スピードは今まで戦ってきた奴らとは比較にならないだろうな。


「しかもこいつ用に部屋が造られてあるのか、部屋がかなり広い。いや、広く感じるってところかな」


実際に部屋の広さはオークの集団と戦った部屋より少し広く、天井が高くなったって感じだから、そこまで変わらないはずだ。は~~~~~~、こっちの方が断然に厄介だな。


なんて考えていると、ワイバーンがこちらに咆哮を放ってきた。


「ギィアアアアアアァァァ、アアアアアアアア!!!!!!!!!」


咆哮の声の大きさに、思わず舌打ちをした。


「ちっ、スキルも混ざって声量半端なさすぎるだろ。レベルが低かったら咆哮のスキルで動きを止められた、なぁ!!!!」


咆哮と同時に、超低空飛行で俺にめがけて突っ込んできたワイバーンを、紙一重で避けた。

いや、本当に紙一重だな。もう少しでよく切れそうな爪が俺の顔を引き裂きそうだった。


「様子見をしている余裕は、あまりなさそうだな」


俺は身体強化を使いワイバーンに一気に近づき、背中に至近距離から魔法をぶっ放した。


「フレイムキャノン!!!!」


イメージは大砲、目標を爆発させ行動不能に・・・・・・ってイメージで大きな火球を大砲状に変えて放ったんだけど。


「あんまり効いてないな。ドラゴンだからあんまり火は効きずらいってことか?」


ダメージがないわけでは無さそうだが、鱗が少し傷ついたくらいだ。

有効打にはなっていない。


「ギィヤアアアア!!!!!!」


「うおらああああああ!!!!!!!!」


ワイバーンの爪と俺の蛇腹剣が激突した。

お互い身体強化を使っているが、レベルの方は俺が少し高い。

だが、元々の種族としての力の差の影響でほぼ互角だった。


が、人間は何でもかんでも真正面からぶつかり合うほどバカではない。


「ウィンドランス!!!!」


「ギィヤアアアア!!!」


俺の放ったウィンドランスがワイバーンの柔らかい腹の部分を抉った。

抉ったが直ぐに傷が、徐々にだが治り始めていた。

勿論血はしっかりと流れており、無傷になるというわけではない。だが厄介なことに変わりはない。


「ステータスを覗いた時には再生なんてなかったな。その種族特有のって奴か」


俺はワイバーンの傍からいったん離れ、態勢を立て直し攻撃を仕掛けようとしたが、そう簡単にはさせてくれなかった。


「ギュウアアアアアア!!!!!」


ワイバーンが思いっきり翼を仰ぎ、暴風を俺に叩き付けてきた。


「っ! くそ、風魔法を使ってるわけでもないのになんて風だ。ドラゴン系はやっぱり、いろいろと埒外だな」


悪態を付きながらも、俺は直ぐに作戦を変更した。風は魔力操作のスキルで操作しているのか、俺にしか吹いてこない。正確に言えば俺を中心に、半径5メートルの範囲に暴風が吹いている。俺はそれを利用して後ろの壁際まで一気に下がることにした。

暴風で飛ばされている時に、体勢を崩さないようにするのは苦労したが、何とか上手くいき、壁に足を着き暴風が吹いていない範囲の所から、ワイバーンの元に高速で駆け出した。


魔力を足に込め、体術スキルの1つの直線に高速移動する縮地を使い、魔力で後ろから追い風をつくりワイバーンの頭めがけて駆け出した。


そして蛇腹剣でワイバーンの首を狩ろうと、剣に魔力を、風を纏わせた。だが、それを読んでいたかのようにワイバーンが次の攻撃を繰り出してきた。


ドラゴンの代名詞手も言うべき炎のブレス。しかもかなりの広範囲に。


「くっそ、がああああ!!!! なめるなあああああ!!!!!!」


おかしいだろ!? ワイバーンて漫画とかだったら下級のドラゴンって感じだろ。

あれか、ダンジョンのラスボスだからとかそういう感じか!!??


ワイバーンが何故こんなにも状況判断が速いのかはわからないが、俺だって頭は悪い方じゃないんでな!!!


「うおらあああ!!!!」


俺は蛇腹剣に纏わせていた風を解き、水を満遍なく纏わせて刃渡りを伸ばし、時計回りに回転させ水の盾を造りそのまま炎のブレスに突っ込んだ。





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