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七十一話いやぁ・・・・・・呪いってエグイな

「こいつがお前さんに見てもらいたい奴隷じゃ」


お爺ちゃんに案内され、ソウスケが見た奴隷はエルフだった。だが、ソウスケが先程見た中にいた奴隷とは少し違った。


(・・・・・・なんだろうな。そこまで外見が違う気はしないんだけど、耳がさっき見たエルフと比べて少し長い、か? というか、もの凄く綺麗・・・・・・だけど可愛さも持っている人だな。てか、胸でか。GかFぐらいあるんじゃないのか)


ソウスケが檻の向こうにいるエルフの容姿とスタイルに見惚れていると、お爺ちゃんがエルフの説明を始めた。


「見惚れているとこすまんが説明させてもらうぞ。こやつの名前はミレアナ。種族はハイエルフじゃ」


ハイエルフという言葉を聞いたソウスケは、何故先程見たエルフと何かが違うと気になった事に納得がいった。

だが、逆に疑問が残った。


(ハイってことは、普通のエルフより凄いって事なんだよな。でも、さっき見たエルフの奴隷とそこまで変わらない様な・・・・・・いや、寧ろ少し弱くないか?)


鑑定のスキルを使ってスキルなどを見た訳ではないが、ソウスケは何となくそこまで強くはないのではと直感的に感じた。


「こやつは正直言ってかなり強い、儂が持っている戦闘奴隷の中で一番の強さじゃろう。四つの魔法スキルを持っておりレベルも高い。武器は短剣と弓を扱う事が出来る。さらには冒険者のタイプで言えば斥候の役割も果たす事が出来る」


目の前のハイエルフ・・・・・・ミレアナの説明を聞いたソウスケは、驚きのあまり何度も目をパチパチさせながらミレアナを見た。


そして鑑定を使い本当にそこまでのスキルを持っているのかを確認した。


(・・・・・・すげぇ。本当に火、水、風、氷の四つの魔法スキルを持っている。水魔法に関してはレベルが七まである。それに短剣と弓のスキルも。てか、弓もレベル七まである!? それに夜目、気配察知、魔力感知、罠解除・・・・・・etc。いや、本当に凄い。どんだけオールマイティなんだよ。けど、名前の横に書いてあるこれって)


ソウスケが鑑定で見た結果。お爺ちゃんが言うように多くのスキルを持っており、戦闘から斥候までこなせる程の万能なスキルを持っていた。

だが、名前の横にその物の状態として呪いという文字が掛かれていた。


「こやつはクワトロカースという呪いを受けた状態になっていての。身体能力が低下しておりスキル魔法が使えんのじゃ、呪いのせいでのう。じゃからどれだけ優秀なスキルを持っていても、お主に紹介するのを渋ったのじゃよ。ちなみに呪いを解く方法は一人の者が四つの属性の魔力を一定以上の量をこやつに注ぐのが、解呪の条件じゃ。これもお主に紹介するのを渋った理由の一つじゃ。四つの属性の魔法を持った人物なんぞ中々おらんからの」


(・・・・・・すみません。あなたの直ぐ傍にいます)


ソウスケは何故か居た堪れない気持ちになっていた。

だが、先程自分の知り合いに凄腕の魔術師がいると伝えたので、自信が多数の魔法スキルを持っているとは伝えなかった。


「確かに四つの属性の魔法を持っている人はそういないでしょうね。それで、肝心の値段は幾らなんですか?」


「そうじゃ・・・・・・本来は金貨四十枚なんじゃが、中々売れなくてどうするか迷っておったからのう。金貨三十五枚でいいぞ」


割引された金額を、ソウスケは直ぐに日本円になおして考え込んだ。


(金貨三十五枚だと、三千五百万円か。あれだけのスキルを持っていて三千五百万・・・・・・正直相場は分からないけど、お爺ちゃんが俺を騙しているようにも感じないし。是非買わせて貰おう。呪いを解呪できる可能性だって十分にあるわけだしな)


だが、ソウスケは直ぐにハイエルフのミレアナを買うつもりはなかったので、取りあえず明日までに他の人に買われないように、お爺ちゃんに金貨五十枚を渡す事にした。


(無いとは思うけど、一応保険はかけておいた方が良いだろうからな)


ソウスケから金貨五十枚を渡されたお爺ちゃんは一瞬、何故ソウスケが金貨三十五枚以上を渡したのか分からなかったが、直ぐにソウスケの意図を理解した。


「なるほどのう。取りあえず今日は買わないと言う事で良いんじゃな」


「はい、この後少し予定がありまして。その時にいきなり奴隷も連れていくのは相手に失礼かなと思ったんで」


「そうか。ならこの金貨五十枚はお前さんが次来るまでしっかりとお預かっておこう」

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