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三話 魔物の肉は結構うまい

オークやオークの上位種を倒し終わった後にセーフティーポイント付近を歩いていると、宝箱を見つけた。

宝箱を見つけた瞬間直ぐに蓋を開けてしまおうと思い、手を出しかけたが、罠がないとは言えないので自分で考えた雷魔法の魔力を使った磁力探知? って感じのオリジナルの罠感知で調べた。


調べた結果罠があることがわかった。


罠の種類としては結構単純な鍵穴の錠を上手いこと外すことができず失敗すると毒が噴射され毒状態になるようだ。


「うっわ~~、しっかりと対策してきてる人たちにとったら軽い罠かもしれないけど、俺の場合状態異常を治す回復薬とか魔法を覚えていないからな」


水魔法の中に水の癒しって回復魔法ならあるんだけどな・・・・・・地上に出たら素材を探して錬金術で造った方がいいな。


「さて、幸い近くに魔物はいないけどとりあえず気配遮断を発動させながら慎重に罠を解除するか」


それから俺は磁力探知で錠の部分を調べ、どの部分を押せば解除できるのかが分かると、指先から魔力を厚さ三ミリぐらいの棒にしてさらに魔力を硬化させ解除に取り掛かった。


正直どの程度のミスで罠が発動するか分からないので、本当に慎重に進めた。

解除にかかった時間は実際には五分程度だと思うが、自分には三十分ぐらいに感じた。

そして中に入っている物はというと・・・・・・これは短剣でいいのか?


俺はとりあえずその短剣に鑑定を使ってみた。


ミスリルの短剣 レア度六


きわめて高価な鉱石のミスリルをふんだんに使って作られた短剣。

魔力が伝達しやすいため刃の部分に属性の着いた魔力を纏わせても全く問題ない。

売れば金貨二百枚はするほど価値がある。


・・・・・・すげえぇな。でもなんか俺が戦ったモンスターの強さと、宝箱の中身の良さが合ってない気がするんだけど気のせいか?


「とりあえず今日の探索はこのあたりまでにしておくか」


俺はセーフティーポイントまで周りを警戒しつつ戻った。




「はーー、まさかこっちが不意打ちをされるなんてな。やっぱ人型のモンスターってそこそこ知恵があるのかな」


帰り道の気配察知は常に発動していて、不意打ちをしてくる様子がなんとなく分かっていたので上手く対処出来た。


ちなみに襲ってきたモンスターはアースモンキーとウッドモンキーというサルのモンスターだった。

見た目は俺の前世のサルよりでかく、毛の色がアースモンキーとウッドモンキーで違った。


レベルはさほど高くなく大体十五ぐらいだったから強くはなかったが、数が十匹程とそこそこ多かった。


特に土魔法のストーンニードルという長い石を複数相手に飛ばず魔法と、ウッドニードルという先がとがった鋭い木を飛ばしてくる魔法が鬱陶しかったが、魔力をちょっと贅沢に使いファイヤーストームという火の竜巻で全て焼き落した。


鑑定でスキルを調べると木魔法、敏捷上昇、投擲、爪という自分が持っていないスキルがあったので、そいつらだけまずは蛇腹剣で体を巻き付け動きを封じてから、ミスリルの短剣で心臓を一突きで倒した。

それを攻撃を喰らわないように警戒しながら続けていると、残り五体となったところで俺を相手に勝てないと判断したのか逃げようとしたが、後ろからストーンニードルを風の魔力で加速させアースモンキー達の頭や心臓のあたりを貫いた。


その後は自分が持っていないスキルを持っているモンキーたちを蛇腹剣に吸収させ、他は収納にしまっておいた。



「よし早速オークの肉を焼いてみる」


先程手に入れたばかりの木魔法を使い、Y字型の木を二個作り出しミスリルの短剣で解体したオークの肉に木を刺して、下に置いてある木を火で燃やし、その上でぐるぐると回して良い感じに焼けるのを待った。


充分焼くといい匂いがしてきたので、がぶっと肉にかぶりついてみた。


「モグモグモグモグ・・・・・・んぐ。う、旨い!!!! すげぇ旨いなこれ!!! はぐっ!!」


正直無茶苦茶おいしかった。初めて食べる味だからかも知れないが、少なくとも前世の豚肉よりは圧倒的においしかった。


だがその分塩コショウや焼き肉のたれがあればな~~~と、ない物ねだりを思うようになった。




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