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三百一話 マジで終わってた

全てのロックスパイダーに殺意を向けた事でソウスケへの攻撃が殺到する。

岩の弾丸に槍、粘着質の糸に槍、そして麻痺効果が含まれた液体。


それらを避けるか蛇腹剣の選択肢を取るかでノーダメージでやり過ごす。


「ん? どうなって・・・・・・もう大丈夫か。もしかしてそういう耐性を持っているけど量が多かったから多少効果が残ったって事か?」


ロックスパイダーが吐き出した麻痺液を全て喰らい尽くした蛇腹剣に異変を感じたが、それは直ぐに無くなった。

ソウスケが今まで蛇腹剣に喰らわせてきたモンスターや盗賊の中に麻痺や異常状態耐性のスキルを持つモンスター等がいたので、完全に麻痺状態なる事は無かった。


しかしそこまで耐性スキルのレベルが高くないので無効になる事は無かった。


(というか、こいつが対象を喰う事が出来るからその麻痺状態そのものを喰らって消したのかもな)


「遠距離の攻撃が全て消されたからといって、いきなり近づくのは安直過ぎないか?」


勿論ロックスパイダー達はただの物理攻撃を仕掛けた訳では無い。

足先から麻痺液を付けての攻撃や接近戦と思わせての粘着質の糸で拘束。


ロックスパイダー達なりに考えのある攻撃だったが、それは全て無意味だと言わんばかりにソウスケの攻撃が迫る。


両剣に魔力を纏わせ、視界に映る敵を斬り裂き始める。

薙ぎ、突き、振り上げ、斬撃を放ち、集団で攻撃を合成して放たれた攻撃を避ける際にも蛇腹剣の剣先を伸ばして抉り裂く。


蜘蛛系のモンスターの中でも比較的が高いロックスパイダーの防御力も意味を為さず、遠距離で放った攻撃も蛇腹剣で喰われ、攻撃範囲が広い拡散タイプの糸や麻痺液等もアクロバティックな動きで躱す。


「あと十か。ささっと終わらそう」


身体強化で一気に加速したソウスケをロックスパイダー達は目で追えておらず、視界からソウスケがブレた瞬間にロックスパイダー達の意識が落ちていった。


「・・・・・・ここに来てそこそこモンスターと戦ったからか、ほんの少しだけレベルが上がった影響もあって身体能力もしっかりと上がってるな。さて、グランドスパイダーを倒・・・・・・はっはっはっは。マジで終わってる」


グランドスパイダーとの戦いに参戦しようとしたソウスケの眼前には大半の脚が切断されており、頭部に大きく穴を空けて絶命したグランドスパイダーの姿があった。


戦いが始まってから眷属召喚で召喚したロックスパイダーがソウスケに意識が完全に向いてるのを理解し、グランドスパイダーはまずザハークとミレアナだけに意識を集中させた。

自身の糸や土魔法、麻痺液で相手を使ってまずは二人を拘束しようとする。


地面に向かって扇状の粘着質の糸を吐こうと動いた瞬間にザハークがグランドスパイダーの視界から視界から線を残して消えた。


最初から殺る気満々なザハークは最初から身体強化のスキルを使い、体術スキルのレベルを上げる事が出来る移動技、瞬歩を使ってグランドスパイダーの側面へ移動。


ザハークが視界から消えたからといって姿が追えない訳では無く、グランドスパイダーは糸を吐きながらも体を回転させる。


だが、グランドスパイダーが体を回転させる前にザハークの手刀が振り下ろされ、三本の足が切断される。

片側の脚が殆ど切断された。この時点で不味いと思いながらも即座に魔法を展開しながら後方へ下がろうとした。

それは決して悪い判断では無く、展開された岩槍の数は二十近くあり、それらを二人に放って少しでも時間を稼ごうとした。


放たれた岩槍に対してミレアナも構えた弓からだけでは無く、周囲に風槍を展開させて岩槍を相殺。

ザハークは向かって来る岩槍に対して躱す事もあれば魔力を纏った拳で殴り割る事で歩を進める。


その光景にまずはザハークの脚だけでも止めたいと思ったグランドスパイダーは大量の麻痺液をぶちまけて地上での動きを制限しようとした。

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