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二百九十六話 近・遠距離どちらも

「・・・・・・マジで凄いな」


圧潰のスキルの効力をソウスケは自身が倒したモンスターの傷跡を見て感心している。


「圧潰を飛ばせるのは中々に良い能力だな。まだスキルのレベルが高くないから飛ばす場合は消費魔力が多くなるけど」


ソウスケを集団で空中から狙ってきたスナッチバードに対し、一体を圧潰を飛ばして攻撃すると腹部に直撃。

すると見事に抉れ、重要な器官が潰れたのと出血多量で直ぐに死んでしまった。


「ちょっとこれから素材とか気にしない相手には圧潰で倒そっかな」


蛇腹剣で同じスキルを持つモンスターや人を吸収すればジリジリとだがスキルのレベルは上がる。

しかしそうそう遭遇しないモンスターだろうなと思ったソウスケは圧潰のレベルを上げる為に常に使っていこうと考えた。


「でも圧潰で攻撃した個所から結構血が飛び散りそうなんだよな」


クリーンと言う生活魔法で血を衣類や肌から消す事は出来るが、それでも体に血が付く感覚はあまり好きでは無いソウスケ。

因みに生活魔法は少し前に盗賊団を全滅させた際に蛇腹剣で死体を喰ってえたスキルなのでレベルは他の魔法と比べて圧倒的に低く、ソウスケも野営の時に使うぐらいなのでレベルは全く上がらない。


(火、水、風、土、光の五種類の属性魔法を使える優れ魔法、と思うが攻撃に使える魔法は無い・・・・・・筈。人によっては武器を使ったり素手で戦う人でも覚えられる魔法らしいけど冒険者として使えるのってビットファイヤー(チャッカ〇ン)とウォーター(ただただ消費した魔力を水に変えるだけ)にライトボール(光魔法のライトボールと違って攻撃力は無く松明替わり)ぐらいだもんな)


戦闘では一切使えない魔法そして使う機会も少ないのでスキルレベルを後半以降まで上げた場合どうなるのかを知る人もいない。


(習得して損はしない。しかし攻撃したり仲間を補助する事が出来ない魔法・・・・・・それは魔法と呼んで良いのか?)


ソウスケの頭の中ではやはり魔法と言えば相手を攻撃し、仲間を回復させ、自身や仲間の能力を上げる。そういった能力であるイメージが強い。


「とりあえずスナッチバードの魔石は回収するとして肉はいらないか」


クラッシュベアの肉が手に入ったので、今回は街の外で探索する機会が多いという訳でもないので肉は諦めた。

それから数時間程森の中で散策を続け、錬金術に使える薬草があれば採集し、食べられる果物を見つければ幾つか採り、襲い掛かって来るモンスターは全て倒したソウスケだが、気付けば日がかなり傾いていたのに気が付きダッシュで街へと戻る。


街へ戻る途中でモンスターと戦っている劣勢な冒険者パーティーを見つけるが、取りあえず街へ戻るという思いが強かったソウスケは適当に魔力弾を数弾放ってスピードを落とさず通り過ぎた。


結果はその数段がモンスターの動きを妨害した事で冒険者達は劣勢を乗り切る事が出来た。


「ただいま」


「おかえりなさい。もしかして街の外に出ていたんですか?」


「ああ。この街に来てから基本的にダンジョンダンジョンダンジョンだったからな。ちょっとぐらい街の外のモンスターと戦うのもありかと思ってな。結果良い収穫があったし」


「有能なスキルを手に入れたんですか?」


ミレアナは物知りであっても鑑定系統のスキルを持っている訳では無いのでモンスターがどんなスキルを持っているのか興味がある。


「クラッシュベアってモンスターが二体いて争ってたんだよ。それで勝負が決まった後にサクッと倒して手に入れたんだ。圧潰ってスキルをな」


「圧潰ですか・・・・・・手が触れたところを潰す感じですか」


「そんな感じで合ってる。しかもその力を飛ばす事も出来るんだ。今はまだスキルのレベルが低いから消費魔力がちょっと多いけどな」


「近距離と遠距離どちらとも使えるスキルなんですね。素手でも戦えるソウスケさんに特に有能性が高いスキルですね」


「かもしれないな。ミレアナの言う通り有能なスキルだから素材を気にしなくても良いモンスター相手には圧潰で倒そうかなって思ってるんだ。ってそろそろ夕食の時間だな」


二人共丁度腹が減って来たタイミングだったので一回の食堂へ向かおうとする。

しかしドアを開けるタイミングでソウスケはミレアナに一声かけた。


「その服、すげーー似合ってるぜ」


褒める事に照れたのかソウスケは扉を開けて下へ降りるが、今日買った私服を褒められたミレアナは嬉しさより照れが勝り、顔を真っ赤にしていた。

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