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二百六十二話目当てを探す

「ここが教えて貰った娼館か・・・・・・前行った所と比べても見劣りしない外装だな」


「そ、ソウスケさんそんな高級な娼館に行った事あるんですか!?」


「ああ。金に余裕があるからそこら辺は惜しまなかった」


フォルスは今の自分が冒険者として稼げる金ではとても通う事は出来ないであろう外装の娼館を見て、今日の摸擬戦を頑張って良かったと心底思っていた。


「さて、お前もいる事だし大丈夫だろう」


そこまで派手では無い、だが一目で平民では無いと解るフォルスが一緒に居るならば前回と同じことにはならない。

ソウスケはそう信じたかった。


「? 何が大丈夫なんですか」


「初めて俺が拠点にしてる街で一番って言われてる娼館に行ったんだが、俺の見た目もあるだろうけど服装との要因もあって門前払いを受けそうになったんだ」


「そうなんですか。まぁ、娼館も金を払えない客に来られても迷惑なだけですからね」


「だな。でも今日は俺とは体から発する雰囲気に貴族感がしっかりとあるフォルスがいるから安心だ」


っと、口では言いながらもソウスケは一度ある事は二度あるかもしれないと思い、片腕の手の中には白金貨が一枚握りしめられている。


「さっ、中に入るぞ」


堂々と胸を張り、自分達は客だぞという意思を警備している者に伝えながら中へと入る。


「す、凄いですねソウスケさん」


「・・・・・・だな。ランクが高い店ってのはどこも揃えている美女の質が違い過ぎるな」


雛壇に座って隣の娼婦と談笑する美女たち。

容姿、スタイルと共に一級品の者達ばかり。


フォルスはどの娼婦を選べば良いのか全く分からず、目がサイドラインを行ったり来たりしている。


「フォルス、あの右奥から四番目の人が情報を教えてくれた兄ちゃんの言ってた人じゃないか?」


「あっ、確かに情報が一致していますね」


ソウスケが情報料を払い、それ相応の情報を教えてくれた兄ちゃんが初心者にお勧めの美女の容姿と一致した者を見つけ、フォルスもその人に決めたのか目がピタッと留まってしまった。


(他の客に取られる前に俺もちゃちゃっと決めないとな・・・・・・あの子にするか)


ダークエルフ、と言う訳では無いのだが良い感じに体が黒いギャルな雰囲気が漂う美女をソウスケは選んだ。


「フォルス、速く声を掛けて来い。俺も声を掛けてくるから。ほれ、これだけ金が有れば足りる筈だ」


フォルスの左手に金貨五枚を渡たし、時間は二時間までだと伝えてソウスケはお目当ての人物の前まで向かう。


「お姉さん、一晩自分の相手をしてもらって良いですか」


「あら、随分と可愛いお客さんが来たね」


「それ結構気にしてるんですけどね」


髪を後ろへ流しても、容姿のせいもあってソウスケがカッコイイより可愛く見えるのは変わらなかった。


「気分を悪くさせたらごめんね。でも、お客さんとして来てくれた人にはきちんとサービスするよ」


大抵の男なら一発でやられてしまうであろう笑みを浮かべながら褐色肌の美女はソウスケの腕へと抱き着く。


多少の美女に対する耐性が出来たとはいえ、そのたわわな果実から伝わる感触が当然の様にソウスケの性欲を刺激する。


「あら、もしかして結構な物をお持ちな感じかしら」


「まぁ・・・・・・以前通った娼館で相手をしてくれた娼婦には好評でした、多分」


「へぇ~~~、それじゃ結構期待させて貰うわね!!」


ソウスケの過去話を完全に信じた訳では無いが、それでもズボンの上からでも解る息子の大きさから久しぶりの当りかもしれないと褐色肌の美女はワクワクいていた。


「それで、お時間は何分くらい?」


「二時間のロングコースでって考えてます」


予想以上の時間の長さに褐色肌の美女は目を輝かせながら舌なめずりをする。

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