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二十二話・・・・・・厳つ!!!

セーレからソウスケの忠告が終わると、解体所の中にたくさんの人が入って来た。


「おう、セーレちゃん。今日は何のモンスターを解体す、りゃ・・・・・・な、なんじゃこりゃぁ~~~~~!!!???」


セーレに声をかけて来たスキンヘッドで、頬に傷が残っている、盗賊の頭に見えなくもない男が、解体所を埋め尽くさんとするモンスターの量に、耳を塞ぎたくなるような大声を上げながら驚いた。

後から続いて入って来た男たちも、モンスターの量の多さに驚き、大声を上げた。


「皆さん、驚くにしても声が大きすぎます。もう少し抑えてください」


「お、おう。すまんな。少しばかり声が大きすぎたな」


スキンヘッドの言葉に、ソウスケは思わず少しどころじゃないだろ!! っと、心の中でツッコんでしまった。

ソウスケの耳には、未だにキーーンという耳鳴りがしている。


「で、でもよう、セーレちゃん。流石にこの量のモンスターを見て驚くなって方が無理だぞ。一体何が起きたんだ?」


「こちらの先日冒険者になった、ソウスケさんがダンジョンで倒したモンスターだそうです」


そう言うと、セーレはソウスケをスキンヘッドに紹介した。

ソウスケは地球では一切出会ったことのない、ヤクザ、盗賊顔のスキンヘッドに、心臓をバクバクさせながらも前に出て、自己紹介をした。


「ど、どうも。セーレさんに紹介されたソウスケです。先日冒険者になったばかりなので、今後お世話になることが多いと思います。よろしくお願いします」


ソウスケの自己紹介に、スキンヘッドの後ろにいた人達が騒めきだした。

それを見たセーレは無理もないと思った。


(ソウスケさんの見た目は、まだ完全に子供。いや、まだ中身も子供よね? だから基本的に戦闘に関して素人の人達が、嘘だと感じるのも仕方ありませんね。でも、ガンディスさんはやはり、そこら辺の人とは違いますね)


スキンヘッドの盗賊顔・・・・・・ガンディスは元冒険者であり、引退後に解体技術をギルドに買われ、ギルド専属の解体士として働いている。

なので、冒険者を見る目はかなりの物を持っている。

それ故に、後ろにいる解体士達も、ざわつきはするものの、ソウスケを批判、侮蔑するような言葉を発さずに、ガンディスがどう、対応するかを待っている。


(この少年・・・・・・確かに、そこら辺の冒険者じゃ相手にならないぐらいの、強さは持っているな。だが、こう・・・・・・なんつーか、これだけの強さがありながら、強者の匂いみたいなのがないんだよな・・・・・・はっきり言って強さが読みずらい。俺もパッと見じゃ普通の駆け出しにしか見えなかったからな。いや、それはあながち間違ってはいないのか? 先日冒険者になったっていうのも、嘘じゃないみたいだし、それにしても、将来が楽しみな冒険者ではあるな)


ガンディスは、ソウスケの異質さを感じながらも、この先が楽しみに思え、口端を吊り上げながらニヤッと笑った。


「おう、俺はこのギルドの専属の解体士、ガンディスだ。よろしくなソウスケ。俺は元々冒険者だったから、何か困ったことがあったら何時でも言ってくれ。相談に乗るからよ」


ガンディスの、ソウスケへの友好的な対応を見た解体士達は、ソウスケが見た目通りの人物ではないとわかり、ざわつきがなくなった。


「よ、よろしくお願いします」


「はっはっはっは、そんなに緊張しなくてもいいぞ、俺は元冒険者だ。言葉遣いはそんなに気にはしねーから、もっと軽い感じでいいぞ」


「わ、分かりました」


ガンディスの言葉に、セーレが冷静にサラッと毒を吐いた。


「ガンディスさんは盗賊顔ですからね。同じ盗賊顔の方でなければ、緊張してしまうのも仕方がありませんよ」


セーレが吐いた毒を聞いた、ガンディス以外の解体士達がそりゃそーだと、笑い始めた。


「お前ら笑ってんじゃねぇ!!! お前らだってそんなたいして変わらないだろうが!!!」


ガンディスの言う通り、他の解体士達も、ガンディス程ではないが、中々厳つい顔をしている。


(あれかな、ギルド関係者の男の人は厳つい人が多いのかな? セーレさんも鑑定しはしていないけど、ただの受付嬢って感じはしないんだよな。多分、ガンディスさんと同じ元冒険者なのかな?)


元冒険者が、ギルドの職員になるという話を、ソウスケは地球にいたときのラノベで良く見たが、案外理に適っていると思った。


「皆さん!! 談笑もいいですが、モンスターの量が多いので、直ぐに始めてください。でなければ・・・・・・今夜は酒場でエールを飲むことが出来ませんよ?」


解体士達にとっての死の宣告を言ったセーレの顔は、少し悪魔が宿っていた。


まだ、朝の早い時間とはいえ尋常ではないほどの量、夜までに終わらせるのがどれだけ大変かを直ぐに理解した解体士達は、雄叫びを上げながら作業を開始した。


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