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二百五話無理なものは無理

「面倒な奴らだったけど、あいつらの今後を考えれば少し同情するかな」


「私が彼らの誘いを断った事よりも、ソウスケさんが彼らのズボンを斬り裂いて周囲の冒険者やギルド職員にパンツを見られた事の方が原因な気がしますが、私はソウスケさん程彼らに同情はしません」


自業自得だと言いたげなミレアナを見てソウスケは相変わらず厳しいなと感じた。


(見た感じ冒険者に成り立ていう感じには見えなかったから、冒険者になって一~二年経ったってところか? 少し背伸びしたくなる時期なんだろうな。ってまだ冒険者になって一か月程度の若造である俺が言える事ではないな)


ダンジョンを探索し、森の中でモンスターと連戦、盗賊のアジトを見つけて壊滅させるといったソウスケの冒険者活動は、到底冒険者になって一か月しか経っていないルーキーが行う事では無かった。


「取りあえず宿を取って買い取った情報を確認しよう」


「そうですね。その情報を元に今後の予定を立てた方が効率的に目標を達成出来そうですね」


目的の素材であるトレントの木は勿論、下に潜れば潜るほど質の高いマジックアイテムが手に入り、高レベル高ランクなモンスターの素材や魔石も倒す事が出来れば手に入る。


そうなれば錬金術が使えるソウスケが作れる道具の幅が広がる為、自然と胸が高鳴っていた。




「お目当てのトレントはどうやら十階層以降の階層に生息するみたいですね」


「そうらしいな。十階層で階層の地形が森林に変わるようだ。そこからは出現してくるモンスターの種類もかなり変わってくる。主にトレント等の木系統のモンスターに昆虫系のモンスター。それと草食獣系のモンスターも稀に出現する、か・・・・・・結構種類が多いな」


ソウスケが転移した時に攻略したダンジョンは獣系統のモンスターや人型のモンスターが多く出現していた。

だからと言う訳では無いが、どんなモンスターがいるのかソウスケはワクワクしていた。


(昆虫系のモンスターは今までスナイプビーだったか。そいつとその上位種としか戦った事が無かったからな。他の昆虫系のモンスターを見れるのは少し楽しみだけど・・・・・・Gだけは勘弁して欲しいかな)


日本で生活送っていた時に、とある漫画を読んでそのGが人間ほど大きくなればどれだけ凄い性能を持っているのかをソウスケは知ったが、その外見や動き方のせいで全くもって嫌悪感は消えなかった。


もしそんな巨大なGが目の前に現れれば、蛇腹剣で切り裂くと刃が汚れるので水龍の蒼剣を使い、力加減を考えずに水の刃をぶっ放す自信がソウスケにはあった。


(あいつは生理的に無理な生物の代表みたいなもんだからな。この世界でもGが好きな奴は殆どいない筈だ)


そんな人物がいれば、ソウスケは心の中でその人物を変人と呼ぶだろうと確信している。


「どうやらダンジョン内で偶に雨が降る日があるようなので、ポンチョを買っておいた方が良さそうですね」


「ポンチョ? ・・・・・・・・・・・・ああ、あれか。レインコートみたいなやつか」


ファッションにあまり詳しくないソウスケは、ポンチョという物がどういった物なのか思い出すのにかなり時間がかかった。


「レインコートというのがどういった物なのか私は分かりませんが、ソウスケさんが想像した物で合っていると思います。使われている素材が一般的な服と比べて高価な事もあり、値段はそこそこしますが持っておいて損は無い筈です」


ミレアナの意見にソウスケは直ぐに納得したので、今日一日休んで明日に必要な物を買い揃えようと決める。


「分かった。金に関しては今のところ心配する必要は無いし、今後の事を考えて質の高いポンチョを買おう」


そうして二人はダンジョン探索の話を進めていくが、その途中でミレアナはある事を思い出した。


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