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俺とミラ、プラス二人はギルドについた。


「ここがギルドか…予想通りのところだな。まずは、この二人と話さなければならないな。」


俺らは、ギルド内の空いている席に座る。

そして、何故、男達に絡まれていたのか聞こうとしたが、それよりも先に女性がが口を開いた。


「あの、助けてくださりありがとうございました。こんな醜い私でも救ってくださる人がいるとは…」


女性は男達にやられたのか分からないがボロボロの服を着ていて、醜いとまでは行かないが、少し残念な顔だった。だが、俺は、見た目で判断するのが嫌いだ。


偏見で物事を見たり、理解しようともせずに否定するのが大っ嫌いだ。


「別に顔なんてどうでもいいだろう。人は見た目が全てでは無い。多少見た目で判断することもあるが、一番重要なのは中身、心だと俺は思っている。」


俺がこう言うと、女性はいきなり泣き始めた。


「貴方のような人がまだ、この世界にいたとは…私は…この世界に希望を抱いていいのでしょうか…」


今まで、女性と話す経験がなかった俺は、とても戸惑っていた…

この場合優しく声をかければいいのか、そっとしとくのがいいのか…こんなことを考えていると…


「すみません。いきなりみっともない姿を見せてしまって…もし、私に出来ることがあればなんでも言ってください。…もし、私のかをがこんなにも醜くなかったなら貴方のお傍で全てを捧げてみたかったです。」


最後の方は小声で聞き取れるか聞き取れないかくらいの声だった。


「マスターこの女性に改変リセマラを掛けてみてはくれませんか?」


ん?別にいいけど、なんかあるのだろうか。まず、女性に許可を取らなければならないな。


「あの、話の途中で悪いけど、貴女にスキルを発動していいか?」


いきなり声をかけられ女性はびっくりしていたが、コクリと頷いてくれた。


「マスター許可はもらったのでスキルを使ってみてください。スキルを使う時に出来るだけ美女を想像してください。」


ミラの言ってることの意味がわからないが、言われた通りやってみた。


「スキル発動…改変リセマラ…対象、目の前にいる女性」


スキルを発動した途端女性の周りに白い粒子みたいのが出てきた。


「マスター、これはスキル改変リセマラの効果で、指定した物や、人などの外見を変えるスキルです。因みに周りにある白い粒はマスターの魔力です。」


俺に、魔力なんてあったのか…まぁ、スキルを使ってるくらいだからあるとは思ったが、ステータス欄に無かったからないと思っていた。それよりも…


「なぁ、この女性の外見を変えちゃってよかったのか?」


いくら、自分の顔が醜くて嫌いでも本人の同意を得ずに変えちゃってよかったのかな…


「大丈夫じゃないですか?もし私があの人の立場だったら大喜びしますし。嫌いな物から解放されるんですよ?」


まぁ、もし気に入らなければもう一度、改変リセマラすればいいか。そんなことを考えていると白い粒子が消えて女性の姿が現れた。


なんということだ…何故か、俺の好みの姿に変わってしまった。

隣にいた女の子は驚き過ぎて声が出てない。


女性はクール系の美人で身長も前より少し高くなって170位でシルフィさんみたいに完璧なスタイルになっていた。


もし、俺が社長とかだったら秘書になってほしい感じの人だ。


「なんか、すまない…自分のスキルの能力もわからず使ってしまい貴女の外見を変えてしまった。」


「いえ、大丈夫です。今、自分がどんな顔か分かりませんが、前の醜い顔から解放さるるだけでもとても嬉しいです。」


女性は笑顔で答えてくれた。これってもしや、クーデレってやつか?思わず頬が緩みそうになったが堪えた。


このままでは話が進まなさそうだったので無理やり話を進めることにした。


「なぁ、なんで、男達に絡まれていたんだ?」


女性は少し悲しげな表情をした…


「それは、私のせ…」


女性が最後まで言う前に女の子が横から口を挟んだ。


「それは、私のせいなんです。私がセルシアさんを危険に追い込んでしまったんです。私が悪いんです。」


先程まではずっと黙っていた女の子がいきなり話した。


この二人は知り合いなのか…それよりも、女性の名前はセルシアって言うのか。いい名前だ…なんて思っていると今度はセルシアさんが口を開いた。


「いえ、私が悪いんです。この醜い私のせいなんです。私がいなければカナンちゃんが襲われることは無かったんです。」


いや、二人とも自分の事卑下にし過ぎでは…


女の子の名前はカナンちゃんか…この世界の人ってネーミングセンス最高ではないか。


いかんいかん。まずは、どうしてこうなってしまったのか聞かなければ。


「自分を卑下する事は良くない。まず、どうしてこうなったのかを教えてくれ。」


カナンが話そうとしたが、セルシアが止めてそのままセルシアが話始めた。


「私とカナンちゃんが二人で歩いた時突然後ろから声をかけられたんです。カナンちゃんはわたしとは比べることも出来ないほど可愛いからよく声をかけられるのですが、今回はいつもと違くて強引に連れていこうとしたんです。そして、私はカナンちゃんに身の危険を感じたのでカナンちゃんの手を引いて逃げたんですが、相手のステータスが私たちよりも上だったので、すぐに追い詰められてあの状態になりました。」


良くありそうな感じのシュチュエーションだな…

一つ疑問がある。何故、セルシアはあんなにも世界を、人を憎んでいるんだ?


「何故、追われていたのかは分かった。だが、一つ気になることがある。セシリアはどうしてこの世界、人を憎む。俺も、この世界ではない別の世界を憎んでる…人を憎んでいた。それには、理由があったが、セシリアは何故憎むかを教えてくれ。」


セシリアは少し考え込み口を開いた。


「私は普通の家庭で普通に生活していました。ですが、成長するにつれ親が私に対する態度がきつくなって15歳を過ぎる頃には私を悪魔の子だ…何故、こんなにも醜い子を産んでしまったんだ。そんなことを言い暴力をふるようになりました。私は、親だけは私の味方だと信じ続けたいた…だが、違った。18歳を過ぎる頃には家から追い出され、仕事をするために色んなところに働かせて下さいと頼み込みました。ですが、誰一人として私を人としてみてくれなかった。」


セシリアは悲しい表情で話してくれた。


少し長くなってしまいました。

終わりが雑になってしまいましたが、ご了承ください。

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