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ユニークスキルの乱用で狂人バーサーカーなるのか…


そのへんは気をつけなければならないか。そう言えば、俺のユニークスキルはなんだろう?


「あの、ユニークスキルや自分のステータスを見るためにはどうすれば良いのですか?」


エルフの女性は少し困った表情で席を離れて2〜3分して戻ってきた。


「この、魔紙ましに自分の血を与えることでステータスを見ることができます。」


俺は、言われた通り針で血を出し3滴ほど血を吸わせた。


すると、魔紙ましが光りだして数字や文字が浮かび上がってきた。




名前:如月大和きさらぎやまと(男)


Lv:1


職業:???




物理攻撃:3


物理防御:5


魔法攻撃:1


魔法防御:1




ユニークスキル:???《リセマラ》


:繋がりし者


:神眼




スキル:改造リセマラ


:改命リセマラ


:改変リセマラ




気になるところは沢山あるが…俺、全体的に弱くないか…


まず、リセマラってなんだよこの世界にはガチャ要素でもあるのか?色々と考えてると、頭の中に機会のような声が聞こえた。


「初めましてマスター。私は、ミラあなたのガイド役です。」


ガイド役か…アバウトな説明だな。wi○iみたいなものか…というか、この声どこから来てるんだ?これってもしかしてユニークスキルの効果か?


そんなことを考えてると、再び機会のような声が聞こえた。


「wi○iがなんだか知りませんが、大抵のことはできますよ。人化も出来ますし、マスターが知りたいことを大抵のことは解説できます。因みに私はユニークスキル[繋がりし者]の効果の一部です。」


なんて、有能なスキルなんだ…


これで一部とかユニークスキルとはどれだけチートなんだよ。


そう言えば、ユニークスキルを使うと真核が壊れるとか言ってたけど、常時[繋がりし者]のスキルを使うとすぐに壊れないか…


「いえ、常時発動型のユニークスキルは真核へのダメージがありません。マスターの場合真核にダメージがあるのはユニークスキル[リセマラ]だけです。それよりも、先程からエルフの女性が心配そうにこちらを見ているのですが…」


あっ、忘れてた。


俺は、エルフの女性の方に目をやると少し驚かれた。


「あの、ステータスを見させてもらってよろしいですか?」


エルフの女性はポーカーフェイスを装っているが内心怯えてるのが分かる。


エルフの女性に俺のステータスが書いてある魔紙ましを見せた。


「ゆ、ユニークスキルが3個…しかも、職業がないのにスキルまで…」


エルフの女性の顔が真っ青になった。


あれ?俺のステータスに異常なんてあったか?確かにユニークスキルはあるが、転生者なら誰でもあるんだろ?


「マスターの力は勇者に匹敵するほどの強さですよ?現在のステータスだけでもユニークスキルだけで魔王も普通に倒せます。まぁ、何回か死にますけどね。」


いや、死んだら倒せないだろ。なんかの能力で不死身になったりしてるのか?


「いえ、マスターのユニークスキルで…あっ、これまだ秘密のことでした。死んでからのお楽しみです。」


おい、お前は俺に死ねと言ってるのか…まず、俺は魔王とか勇者とか興味無い。俺を害する者が現れたらそいつを倒すがそれ以外は基本放置だ。もちろん勇者だろうが魔王も例外ではないけど。


ミラとそんなことを話してるとエルフの女性が完璧に怯えながら口を開いた。


「あの、これ、ありがとうございます。…あっ、私の名前はシルフィーと言います。」


エルフの女性…シルフィーは怯えながらも俺に魔紙ましを渡してきた。


何故こんなにも怯えてるのだ?最初はあんなにも優しく、クールなイメージな女性だったのに今では、子犬のように怯えている。何か、おかしいことをしたのか?


「いえ、マスター自体がおかしいのですよ。転生者と言うだけでも恐れられるのにユニークスキルを3個も持っているんですよ?もし、私がシルフィーさんの立場だったらこの場から逃げてますよ。」


いや、別に何もしてないのに怖がれるとちょっと心が痛むな。


よし、俺が善人で優しい人だということを教えてやろう。そうすればもう、怖がられることは無いだろう。


「あの、シルフィーさん?そんなに怖がられることないですよ。俺は、別にこの世界に干渉するつもりはありません。出来ることなら安全に暮らしたいだけなのですよ。」


俺は、俺のできる最大の爽やか系イケボで話しかけた。


「す、すみません。転生者と言うだけで怯えるなんて失礼ですよね…転生者は全てが悪人だと思っていて…すみません。」


まぁ、100年前にあんなことが起きたんだ…仕方ないな。


けど、待てよ?勇者の狂人バーサーカー化だけで転生者は全て悪人なんて言うか?いや、おかしい。


「あの、すみません。転生者で狂人バーサーカー化したのって勇者だけなのですか?」


もし、俺の予想が当たっているのならこの100年のうちに狂人バーサーカー化した人は少なくない。


「いいえ、転生者全てが真核を破壊されて狂人バーサーカー化しました。元英雄だった勇者以外は全てが私欲のためにユニークスキルを乱用したのが、原因だったのでしょうが…」


やはりか…もし、俺が中学生だったなら私欲のために動いてだろうな。


うっ…黒歴史を思い出してしまった…




黒歴史のことが気になるのはわかるがこの話は今度しよう…




あっ、話しを戻そうか。


勇者以外は私欲のためにユニークスキルを乱用したのか…自業自得だが、なぜ、全ての転生者が狂人バーサーカー化したのだろう。


「マスター私の出番ですね!なぜ、転生者が狂人バーサーカー化したかと言うと、レベルが低かったせいですよ。勇者の場合は例外ですが他の転生者はレベルが低いままガンガンユニークスキルを使ったので真核へのダメージが大きく壊れちゃって狂人バーサーカー化しちゃいました。」


そういうことか…レベル上げをしなければならないのか…後で、ギルドにでも入ってレベ上げでもしよう。


まずは、この世界の常識やここが何処なのかを知らなければならないな。


「あの、シルフィーさん。助けて貰ったお礼をまだ言ってませんでしたね。ありがとうございます。」


助けてもらったんだお礼を言うのは当たり前だな。少し遅くなったが…


「あっ、いえ…大したことじゃないですから。何かあったらなんでも言ってください。」


クール系の女性の焦る姿はいいなっと思いながら俺は、シルフィーさんに一つお願いをした。


「シルフィーさん俺はまだ、この世界について全然知りません。常識、どのようなモンスターがいるか、どのような人種がいるか、何ひとつとして知りません…ですから、俺に、この世界について教えてください。助けてもらった上にこんな厚かましいお願いをすることを許してください。」


俺が、こう言うとシルフィーさんは笑顔でこちらを見た。


「はい!私が知ってることであれば教えてあげれます。私、頼られるってことがなかったので嬉しいです。」


先ほどとは打って変わって自信満々に答えた。

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