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結ばれたい糸。

作者: 七瀬
掲載日:2017/09/18

 遠い未来では、男性は男性区域があり、女性は女性区域がある。お互い

の存在を知らないまま生活している。それにその区域から出る事は絶対に

「厳重に禁止」されている為、お互いがどんな容姿で、どんな風に生活

しているのか全く知らない。もし区域から出て、見つかればその場で射殺

される。


 まるで、お互いがおとぎ話のように聞かされている存在でしかない!

教科書や参考書、お爺さん、お婆さんから話を聞くぐらいで。今も何処

かで存在してるであろう...... そんな存在。


 「男性だけの世界」と「女性だけの世界」 真っ二つに分かれた世界

になっている。


 そんな時に、興味津々で子供の頃から女性の事を聞かされていた青年。

九垓クガイが、外の世界に飛び出す。


 もし捕まったら? 処刑されるかもしれないのを覚悟で! それでも、

九垓クガイはどうしても、外の世界をみたかったのである。何が

待ち構えているのか? 恐怖心より好奇心でいっぱいだった。


 そして、九垓クガイは3日間、飲まず食わずで歩き続けてある場所

に辿り着く。何と? そこが女性区域だ! そして侵入した。


 たまたま、人気のない山奥にあるお花畑になんと綺麗な女性が......? 

そこで出逢ったのが、心優しい女性。雪梅 (シュエメイ)と運命的な

出逢いをする。


 二人は、出逢った瞬間、心惹かれ合い。恋に落ちるが...... 出逢って

はいけない存在だった。決して交わる事のない男女。


 もし? 九垓クガイが、女性区域に侵入した事がバレたら? 殺さ

れてしまう。雪梅 (シュエメイ)は九垓クガイをかくまった。そして

九垓クガイは見つからないうちに男性区域に戻る。出逢ってはいけな

い二人の恋が始まった。お互いどうする事も出来ない。簡単に逢いにも行

けないし、想いだけが募る。


 そもそも? 初めての経験でお互い戸惑っている。この想いが何なのか?

胸の高鳴り、ときめき、ざわつき。心臓が痛い? 寝ても覚めても、お互い

がお互いの事を考えている。一緒にいた時間は、ほんの数時間だったけど。


 二人の間で流れている時間は、まるでスローモーションのように鮮明で

とても綺麗だった。


 そして九垓クガイは、覚悟を決めた。もう一度、死ぬ気で雪梅

(シュエメイ)に逢いに行こうと決めて、3日間かけて女性区域に辿り着く。

そして、もう一度、雪梅 (シュエメイ)に......。


「会いたい! 逢いたい! アイタイ!」それだけの為に...... そして、

目の前に、雪梅 (シュエメイ)を見つけた時には、もう九垓クガイは、

特殊部隊に取り囲まれていた。 


 一斉に銃声の音が!? 「バババババーン」

 九垓クガイの最後の言葉は......。


 「逢いに来たよ。雪梅 (シュエメイ)」 だった。


 血まみれになった九垓クガイは、雪梅 (シュエメイ)の腕の中で、

優しい微笑みを浮かべながら息を引き取った。雪梅 (シュエメイ)は、

毎日毎日、九垓クガイを想い泣いた。決して! 忘れることが出来な

い恋。


 そしてそれは? 雪梅 (シュエメイ)が、お婆さんになってからも

子供たちに言い聞かせた。まるで、おとぎ話のように......。




最後までお読みいただきありがとうございました。

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