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◆77.大学病院

私はインターネットで、大きな病院を探し当てた。


『ここなら、ちゃんと診てくれるかもしれない・・・』

私は、熱が出るたび、顔を真っ赤にして愚図る響生がかわいそうで仕方がなかった。

『大きな病院なら、大丈夫だろう』

そう思いながら、身支度をして、響生を抱き、外に出た。


今日の天気予報は午後から雨。

薄灰色の雲が、私達を上から見下ろしているようだった。


病院はタクシーで20分ほど走ったところにあった。


大学病院ということろは、敷居が高い感じがしていたが、今日はそんなことも言っていられない。

私は総合受付で手続きを済ませ、小児科外来の窓口へと向かった。


響生は、顔色が悪く、私の顔を見て少し心細いような顔をしていた。

待合室の時間は途轍もなく長く感じられた。


「松本 響生様」

1時間くらい待っただろうか・・・。


ようやく響生の名前が呼ばれ、中へと通された。


診察室の壁にはところどころに、アニメのキャラクターの絵が貼ってある。

大学病院といえども、やはり小児科なのだ。


「今日はどうされました?」

優しそうに尋ねる医師は、40代くらいだろうか?

にっこりと笑い、響生の方を見た。

「お母さん、響生くんって、何時もこんなに色白なんですか?」

「毎日見ているので、白かったような気もするんですが、今日は体調が悪いので、白いような気もします」

私は突然の、質問に何を答えていいのかわからなくなった。


「お熱は、頻繁に出ていますか?」

「下がったと思ったら、また上がるというような感じです」

「そうですが・・・」

医師は私の話を丁寧に聴いてくれた。

「では、診察しますので、お洋服をあげてください」

看護士がテキパキと、響生の上着を捲ってくれる。


「・・・ん?」

医師は響生の背中を見て、動きが止まった。

「お母さん、響生くん、どこかにぶつけたりしましたか?」

「・・・はっ?」

私は医師の言葉で、響生の背中に目をやった。

響きの背中にはいくつかの青あざが浮かび上がっていた。

「いいえ。どこにもぶつけたりはしていません」

「そうですが・・・・」

医師は、言葉を選ぶように話し出す。

「そうなると、少し疑われる病気もありますので、検査をしてみたいのですが、いいですか?」

私は、医師に言われるがまま頷いた。

「よろしくお願いします」


響生は、看護士に連れられ、検査室へと連れて行かれた。

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