2/1 アーバス帝国
ソウとアイリスは森を抜けて
街道に出ると、これから向かう
帝国領地、首都ウィンクルに付いて
話しをしていた。
「ところで、その首都なんだけど
どんな街なんだ?」
ソウは周囲を警戒しながら
アイリスに聞く、
「首都ウィンクルはね、アーバス帝国の首都で、特色として魔術研究が盛んに行われているわ、それにアーバス帝国が比較的他の国に比べて魔境カーデルに近いの、だから魔物が活発で他の国の領土に表れない強い魔物が出現するから、武器防具も他より優れてる物も多いわ。」
アイリスの説明を聞き、ソウは
魔境カーデルが、自分が最初に
いた場所だと解り、ふと気になった
事を聞く。
「魂の樹海って知ってるか?」
ソウはアイリスに聞くと
アイリスは驚いた表情を浮かべながら言った
「魂の樹海と言えば危険度Aランクの前人未踏の領域で、この大陸全ての死者が還る場所と言われている所じゃない!、しかもそこには幻の種族
ハイエルフが存在するって噂の所よ?そんな所の事なんて急にどうしたの?」
「Aランクってどの位の強さなんだ?」
ソウは続け様に聞くと
アイリスは不思議そうな顔をして答える
「それを知らないの?珍しいわね
冒険者内では常識だと思っていたけど…
まあ言いわ。危険度についてね、任せて」
アイリスは一呼吸いれて
話し始める。
「危険度、これは冒険者ランクにも
そのまま反映されるんだけどまず初めにね
低いランクからE.D.C.B.A.S.SS.SSS.Xになっているわ。Aランクって言うのはね、もし、その魔物が国に出現した場合そこの国の村や街が一つは必ず滅ぶと言われている様な魔物が出現するって意味よ。まあ魔境カーデルにいる魔物や種族は全て、Aランクを超えていると言われているからね。」
ソウはアイリスの説明に頷きながら
歩く、二人が歩いていると徐々に
建物が見えてきた。
「おいアイリス、あれか?」
「そうね、あそこが首都ウィンクルよ」
そういって二人は今や
門が見える所まで来て
衛兵に話しかけに行った。