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28:闇に紛れて消えていく



   僕は、幾人もの人を見てきた

   日々、増えていく人も

   減っていく人も、すれ違う人も

   全部見てきた




   そして、闇に紛れていく人も

   たくさん居た

   闇に紛れて、幾人もの人が消えていった




   人が生れたときから、それは変わらない

   幾度も戦い、傷つけあい、国を支配するために、豊かにするために

   間違ったやり方で答えを定着させようとする

   そして、一歩間違えば破滅に向かうことを知らずに

   人は戦い続ける




   答えはひとつじゃない

   だから、間違ったやり方ができてしまう

   定着させようと考えるから、駄目になる

   人は闇に紛れていく




   過去はいつか繰り返される

   それが何十年先でも、必ず繰り返される

   答えを見つけるため、定着させるために

   戦争をしていく




   幾人もの人を見てきた

   誰一人として、同じ人はいなかったけれど

   闇に紛れていく人は、似た理由をもっていた

   するり、と闇に消えていく

   抜け出すことが出来ない闇の中へ




   血を流すことを当たり前だと思う過去を

   現在は考えているのだろうか

   それを繰り返さないよう、和解しようと思っているだろうか

   未来があると、確信しきれるだろうか




   だから、答えを見つけるため

   人は闇に紛れていく

   誰も入り込めない、孤独の世界に







過去の過ちは必ず繰り返される。

血を見た過去を、人は見たがっている。




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