25:正義という名の偽り
きっと、あなは世界で唯一優しい人
困ってる人を見ると、ほっとけなくて
悩んでいる人を見ると、一緒に悩んだり
なんてあなたは優しいんだろう
その上っ面だけの優しさで
一体、何十人の人が助かったのだろう
商店街で人気者のあなたは
すんなりと他人の世界に入り込んで
その世界に最初から居るみたいに
そのことを誰も知らない
侵入者を拒む人間は、いつだって警戒している
だけど、あなたはその警戒を解いて、すんなりと入り込んでしまう
あなたはきっと、世界で唯一酷い人
上っ面だけの正義を味方に、他人を騙していく
『俺を警戒する奴なんていない』
『誰もが俺を受け入れる』
『そんな奴等が、堪らなく可笑しい』
『可笑しくて、可笑しくて』
『馬鹿みたいで、笑えるんだ』
なんて言うあなたは、酷い人
優しさを偽り続け、馬鹿にしていく
正義という名の、偽り
上っ面だけの顔なんて、当たり前。
本当の中身なんて、見ようともしないんだから、表の顔だけで充分。