02:偽りの仮面
初めて会ったときから、あなたはすごく優しかった
人に親切でいて、自分のことはいつも後回し
時間を割いてでも、人に気遣ってくれていた
本当に優しい人なんだと思った
誰が見ても、あなたは優しい人
世界でたった一人の優しい人
私もずっとそう思ってた
でも、違った
あなたは優しくなんてなかった
付き合ってすぐ、本性があらわれた
酷く冷酷なあなたの姿が、脳裏から離れない
今だってほら、私を殴りつけてる
ストレス発散の道具のように
虫以下みたいに扱う
人間のようになんて、全然
きっとあなたは、私を人間として見ていない
誰があなたを優しい人だって言ったの?
誰が世界で一番優しい人だって言ったの?
あなたは優しくなんかない
まるで、仮面を被った偽善者
優しさの裏になにかを隠していた
なんて酷いんだろう
あなたの方が人間じゃないみたい
悪魔のように騙しが上手
それに騙された、愚かな私
後悔はあるけど、逃げ出せないから我慢する
あなたの優しさは、偽りの仮面
人間は表裏があるもの。
優しさの裏には、冷酷な悪魔が住まうもの。




