12月1日
12月1日
今日はとなりの人がひっこしてきました。
あさ、ジューロクさんがそうつたえてくれて、
ボクはひっこしたヒトがどんなヒトなのか、
わくわくしていました。
ボクがドアのまえで
ひっこしのあいさつをまっていると、
ジューロクさんに
「ひっこしのあいさつでじこしょーかいを
たのまれたら、ぎめー をつかってくださいね」といわれました。
ぎめーってなぁに?とぼくがきいたら、
「あなたのL-38とはちがう、べつのなまえです。
さすがにせいひんばんごーだとまずいので」
とジューロクさんはいいました。
なるほど。
じこしょーかいの ときは
せいひんばんごーをつかわずにいえばいいのか。
するとジューロクさんがにもつをもちました。
「それじゃぁ、 ぼくはしごとにいってきます。いつかかんはここにはこないつもりなので」
どうやらジューロクさんはしごとにいくらしい。
たべものはインスタントでおねがいしますと
ジューロクさんはいっていました。
ボクはドアに立つジューロクさんにてを
ふりました。
「るすばんよろしくおねがいしますね」
なんかさびしいな。
おねぇちゃんはもうしんでるし、
ジューロクさんはおしごとでいそがしい。
ひとりってこんなにさびしかったんだな。
ダメだ。ないちゃダメ。
ボクがふくでメをこすると、
のっくのおとがきこえました。
コンコンコン…
「すみません。ドアをあけてくれませんか?」
こえはオトコにもオンナにもかんがえられる
こえでした。
ボクはルンルンしたきもちではだしでドアをあけました。
「キミ。どうもこんにちは。おとうさんとおかあさんはいる?」
そのヒトはボクをみてそういいました。
ボクはどうこたえればいいのかわかりません。
「んー、もしかしておしごとだったり?」
ボクはとりあえずくびをたてにふりました。
「きょうからいつかかんはかえってこないって」
ボクがそういうとそのヒトがなるほど。といいました。
「キミ。なまえは?」
きた。これはじこしょーかいをたのまれてる。
どうしよう。
ぎめーといわれてもよくわからないな。
ボクはめをおよがせました。
「どうしたの?」
あせったボクは、さいごにそのヒトがもっている
カミブクロをみました。
「ロッツ…」
ぼくはそうこたえました。
『マカダミアロッツォ』そう
かみぶくろにかいてあるもじからとったのです。
「それがなまえ?」
「うん」
「そっか。わたし、きょうおとなりにひっこしてきた 『つきした ほたる』っていいます。ほたるってよんでね。」
ボクはよろしくおねがいしますといっておじぎ しました。
ほたるさんはふふ、よろしくねと笑いました。
ひとつにくくったあいいろのかみのけと、
うすいむらさき色のシュシュ、
おだやかなメをしていました。
きっとおとなな、おねえさんなんだなあ。
「そんなことよりさ。ロッツくん。
ごはんとかだいじょうぶ?」
ほたるさんはしんぱいしてくれていました。
ボクはインスタントがいっぱいあるよ。
といいました。
「たべものはあるのか。でもしんぱいだなぁ」
そしてほたるさんはこういいました。
「ちょっとあしたから、きみのへやで
めんどうみてもいいかな?」
ボクはふあんになりました。
もしかしたらあれがおきるかもとおもったのです。