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ラスボスに転生した大魔法士が、導く未来  作者: 桜月すず
第一章
5/10

4 魔力持ち

 

 さらに読み進めていくと《魔法学園設立》の文字が目に入ってきたため、驚いて声を上げそうになってしまった。


「魔法学園……学園ってことは魔法について学ぶことができるってことよね」


 魔法を学ぶことを目的とした学園があることに驚き、そして感動した。



ずっと理想に思っていたことだったから。



 大魔法士の称号をもらう前の、〈魔力持ち〉に対する世の中の目はとても厳しいものだったのだ。大魔法士として認知されるようになってからは、少しマシになったと感じている。もちろん学園なんてものはなかった。


 〈魔力持ち〉とは、その名の通り魔力を持って生まれてくる人のことである。数百人に一人か二人といったところだろうか。


 魔力量は時間と共に変動があることもあるけれど、〈魔力持ち〉かどうかは生まれた瞬間に決まる。生まれた際に持っていない人が、途中で発現することはないのだ。

 そして、魔力を外に放出し〈魔法〉として、普通の人間には使うことのできない超自然的な力を自在に扱えるかは、本人の能力による。


 魔力というのは〈魔法〉として発現するまでは、目に見えるものではない。

 ではどのようにして、〈魔力持ち〉だと自分自身が知ることができるのかというと、魔力がある人は、一定の魔力が体内に溜まると、無意識に魔力を外に放出してしまうからだった。


 扱い方など知るはずもないので初めての魔力放出時、大半の人が暴走をしてしまう。〈魔法〉に変換されていない、ただの魔力は制御できない自然災害のようなものなのだ。


 暴走の大きさは人によって変わり周りへの被害は甚大で、物を壊してしまうぐらいだったらまだ良い方だけれど、時には近くにいる人に大怪我を負わせてしまうこともある。

 強い制御できない力は、持たないものから恐れられるものだと身をもって知っている。


 私が初めて魔力を放出したときは、家具を壊してしまう程度で済んだけれど、人に大怪我を負わせてしまった〈魔力持ち〉を見たことがある。


 そんな〈魔力持ち〉が、同じ人間にも関わらず、周りからどのような目で見られるかなど想像に難くないだろう。


 一度、魔力を外に放出すると体内に溜まることは無くなるため、もう一度暴走することはないのだけれど…

 数が少ない〈魔力持ち〉の知識を持っている人が、ほとんどいなかったのも原因の一つだろうと思う。


 〈魔法〉という特別な力に魅入られた私は、周りの目など気にせずに、試行錯誤しながら極めることに夢中だったけれど、と苦笑いになりつつ当時を思い出した。

 


 前世の場合は、学園などの学べる施設は無くて、基本的に〈魔力持ち〉の人に師事して個人的に扱い方を学ぶことが普通だった。

 というよりも周りから怖がられ、親にも捨てられる子供が多いので、助けてもらうといった方が正しいかもしれないけれど。


 師匠を持たずに、私のように自分自身の実践と経験のみで極める人は稀だと思う。少なくとも周りにはいなかった。


 そんな私も師匠として教えていたのだ。実は、前世で団長として率いていた魔法士団の団員のほとんどは、私が見つけて連れて来て教えていた。


 こんな素晴らしい力をみんなに知ってもらいたくていろいろやったわね、と過去を思い出しつつ、続きを読み進めようとページをめくるのだった。



最初なので、説明が多めです…

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