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現実世界 告白篇一。
『ねぇあなた、、見てくださいあの子達の関係が進展するときがきたようですよ。』
「、、、、、」
とある病院の個室。
そこにあるのは、まるで夫婦のように仲良く寄り添い、座っている二人組の背中。
どうやら入院してるのは男性の方のようだ。
女性は男性に肩を貸し男性は頭をそこによりかける。
二人は同じ画面に向いていて座っており、彼女は彼を見つめ、色々と話しかける。
『この二人はうまくいきますかねぇ』
「、、、」
『うまくいきますよ、きっと、、だって私は知ってますもん!、、、この二人がうまく行くことは、いままで一緒に見ててわかりました!』
「、、、」
彼の方はしゃべらず動かずだけれども、彼女は彼の顔を見るたびに幸せそうな顔を浮かべる。
『ほら、、あの娘が登場しますよ、、ナツキヨちゃんが!』
「、、、」
なにも喋らない彼の顔を幸せそうに、、見つめる。
そんな彼女も時折、凄く寂しそうな悲しそうな顔をする。
そのたびにそんな顔をした彼女は彼の耳元でこうささやく。
『ねぇ、、