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熊澤さん

ボクはタタンジュ、立派な魔獣だ。

森の中で父さんと母さんときょうだいと暮らしていたんだけど、ある日ハーフな人間がやって来て、ボク達は捕まってしまったんだ。


連れて行かれたのは人間の住処。

そこにはボク達以外にも沢山のタタンジュが捕まっていた。


『人間に捕まるんじゃあないよ。

捕まってしまったら、毛皮を剥がれたうえに食べられちゃうからね』


婆ちゃんが言ってたけど、人間ってどんだけ食いしん坊なんだろう、こんなにもいっぱいのタタンジュを食べるの?


ん?でもよく聞いていると、だうやらボク達の持つ毒が欲しいみたいなこと言ってる?


ボク達魔獣は人間の喋ってることわかるんだよ。

人間はボク達の言うことわからないみたいだけど。


ボク達の毒が薬になるんだって?

毒が薬って、人間って本当に変わってるよね。


どうやらボク達は牧場という所で飼われるみたい。

住処が変わるけど、食べ物は人間が用意してくれるし、外敵も人間が退治してくれるみたい。

父さん達は、至れり尽くせりだから、毒を取られるくらい……って言うけど、ボクは嫌だ。

飼いならされた魔獣なんてカッコ悪いよ!


ボクは隙を見て逃げ出したんだ。


自由でこその魔獣だよね!

体の小ささを利用して、隠れながら逃げたんだけど……人間の住処は広すぎるよ!

………迷子になったわけじゃないからね、ちょっとお腹が減って疲れたから、休んでるだけだからね!


物陰で休憩してたら、小さな人間の子供が困った顔をしてこっちを見ている。


何だよ、お前迷子なのか?

そんなに小さいのに親も居ないみたいだし、物騒だからボクが安全な場所までついて行ってやるよ。

だから急に飛び掛ったりしないでな。


様子を見ながら近づいたんだけど……何?この子供!凄く良い匂い!!

ふにゃ〜〜んと言うか、どきどきと言うか、へろ〜〜〜んと言うか、とにかく良い匂い!

離れなくなくなる匂い!


匂いに酔ってぽや〜っとしているうちに、何だかんだあったようで、ボクは子供と一緒に暮らすことになったみたいだ。


仕方ないな、人間は急所晒しているうえに、子供だからボクが急所を守ってあげよう。

今日から子供の首周りはボクの居場所に決定!




ボクの名前はクマザワサン、ウチの家族でガーディアンだ。

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