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牧 悠の回想

「なあ、アッキー」

「マッキーなんじゃらホイ」

「今度いつウチをからかいに行く?」

「からかいに行くなんて人聞きの悪い。

ウチで遊びに行くって言いなよ」

「どっちもどっちやろ!」

「こりゃまた失礼いたしました」


そんなやり取りをしたよな。

この十数年間、前より楽しかったよな。

自分達と同時代の召喚者が来て、自分らのボケにもいちいち突っ込んでくれるけなど、ちょっと覚めた雰囲気もある召喚者をからかって楽しい日々を過ごしてたよな。

「運命の人とか無かったらマッキーの家とうちの家、親戚関係にできたのにな」

「それな」


なんて言ってたら、ニトとケイが結ばれて、やっと親族となれたのに、しかも早々に身篭ったのに、嬉しさに心臓が持たなかったなんて、ナイワー。

これからもっと皆でワイワイ楽しくやっていくはずだったじゃないの。

なんでポックリ逝くかなぁ……。

そりゃあ200歳以上生きたんだから、大往生やもしれぬけど、これからじゃない。


そりゃあ自分にはロリたんが居るよ、俺の嫁達も居るよ、子供や孫や曾孫やらわらわら居るよ?

でもそれはそれじゃない。

日本だとネット弁慶でリア友なんて居なくって、ネット無しで初めてできたって言っていい親友だったのに…………。


あーあ、自分もそろそろ逝くのかな……。


なんて思った時期もありました!

いやはや、生まれましたよ両家の架け橋の子が!

可愛い女の子が!


連絡を聞きつけてニトの家を訪ねたら、名付け親に任命されてしまったよ。

どれどれ、どんな名前をつけてやろう。

牧家と土岐家でマトちゃん?

アッキーとマッキーでアマちゃん?

さーて、どんな名前にしてやろう。


そうして初めて見た子は、可愛いかった。

「あ〜う〜」

とご機嫌で、自分と目が合うとニコーっと笑った。

……ん?

まだ生まれて一週間くらいだよね?

確かその頃の赤ん坊ってまだ目が見えないんじゃあ無かったっけ?

それに笑うのってもっと育ってからじゃ無かった?

自分としっかり視線を合わせて笑う赤ん坊は、右手を軽く開け閉めし前後に動かす。


「…………ガチョーン……」


思わず口にすると、赤ん坊は声を上げて笑い出した……え?ええー?

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