始めの人たちの会話
『そろそろかな』
『うむ、そろそろの様だな』
『そうね、あの子も結局起きないままだったし、あの人も行っちゃったし』
『多分次は我だな』
『頑張って色んな生き物創りすぎたからねぇ』
『皆可愛いかろう』
『いやいや、水の子たちのあのキラキラさに勝てるものはないよ』
『空の子の素敵な歌声が一番なのではなくって?』
『何を言う、モフモフが最強だろう』
『まぁ、全ての生き物が凄くて、愛おしいって事で良いんじゃないの』
『そうね、皆愛おしいわ』
『我らが消えても後のことを任せられる者もできたしな』
『そうね、私達の居た星から来たわけでもないのに、凄い素養を持っているわよね』
『ホントホント。
僕たちみたいに教えを授かった訳でもなく、自力でここまで来たり、新たな妖精を作り出したり、自分以外の意識を連れて来た時には【コイツ何者?】ってびっくりしたもん』
『地球…だったか?
あの星の人間は辺境の上に、他の星との交流もしていないはずなのに、優秀な者も居たもんだな。
意識をそのまま持ち、自力で血族の者に転生した奴も居たしな』
『ホント見てて面白い奴が多かったよね』
『そうね、楽しい余生を過ごさせてもらえたわ』
『うむ、そうだな。
この星に来て良かったな。
……お前達と一緒だったから余計に楽しい時間を過ごせたのかもしれないな』
『おや?どうしたの?随分素直じゃない』
『伝えられるうちに伝えておかねばな』
『……そうね、私も皆と一緒にこの星に来ることができて良かったわ。
あの二人には伝えられなかったけれど、あなた達だけにでも伝える事ができて良かった。
今までありがとう』
『ちょっとちょっと、湿っぽくなっちゃったじゃない。
まだもう少し一緒に居られるんだから、この話はやめやめ』
『そうだな、まだ少しは時間があるだろうから、残りも楽しく過ごそう』
『そうね、最期まであの星を見守っていましょう』
『そうそう、楽しく過ごそう』
『でもあれだな、あのウチには最期の言葉くらい伝えた方が良いのではないのか?』
『…そうね、またこの場所に来た時に誰も居ないと不安になるでしょうから、一番最期に残った人が伝えるというのはどうかしら』
『ちょっと待って、それって僕の確率高いんじゃあないの?
僕そういうのは苦手なんだけど』
『一番長く見守っていられるのだから、それくらいやっても良いだろう』
『そうね、楽しい時間を一番長く過ごせるのだから、それくらいやってよね』
『うわー、苦手だって言ってるのに……前もって【そろそろさよならです】って伝えておかない?』
『そんな事をすれば、それこそ聞いた時から最期まで、ずっと心配されて気を使われるわよ』
『あ〜、それはそれで嫌だ』
『イヤイヤ言ってないで任せたからな』
『……うーん、万が一僕が先に消えることもあるか』
『無いな』
『無いわね』
『……………………あー、わかったよ!
まぁウチもいい年こいた大人だから泣かれることは無いだろうしね。
最期の挨拶はしっかりやっておくよ』
『楽しかったって伝えてね』
『この星をこれからも宜しくと伝えてくれ』
『はいはい、わかりましたよ。
あー、もう今日は疲れちゃったから、解散で良い?』
『そうだな、我も疲れたから大地に戻るとしよう』
『そうね、休んで…まだ目覚められたら、また会いましょう』
『だね。
次があればまた次回という事で、またな……じゃあないな、サヨナラでも無いし…………』
『うふふ、おやすみなさい』
『あ、それそれ!
じゃあおやすみ』
『ああ、おやすみ』
………………
………………………………
……………………………………………………




