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蟲の王に、俺はなる!  作者: グリー
2/6

初戦闘

俺は幼虫となってしまったショックで3日間動くことができなかった。

なので敵を倒さず、足元の葉っぱをかじっていたのだが、昨日、他の幼虫が、帰ってくるなり繭のようなものに包まれだしたのだ。

おそらく、あれは進化だと思われる。

多分この幼虫はとてつもなく弱い(確信)。体はぶよぶよしてるし、遅い。だいぶ発達した口を持っているが攻撃手段はそれだけしかない。

この体では、あっけなく死んでしまうだろう。

おそらく瑠璃はすでに行動をしている。ならば俺もいい加減立ち直って敵を倒しにいくべきだぁ!


ちなみに、この二日間でステータスの開き方がわかったので、戦う前にもう一度確認しておく。

《ステータス》

ネーム なし

race 魔幼虫

LV 1

HP 30

MP 10

str 27

agi 10

vit 21

int 10

スキル

〈幼虫LV1〉〈生命力LV1〉

ユニークスキル

〈強者LV1〉

称号

〈異界の魂を持つもの〉


以上である。

〈幼虫〉はステータスが弱体化するがレベルアップのための経験値がとても少なくなる。〈生命力〉は死ににくくなる。どちらも魔幼虫には必ずあるスキルだろう。

だが、このユニークスキル〈強者〉と称号〈異界の魂を持つもの〉はヤバイ。

はっきり言ってチート。〈強者〉はステータスに大幅な補正、〈異界の魂を持つもの〉は弱体化なしでステータスの伸びが良くなり、レベルアップに必要な経験値が少し少なくなるという壊れ性能である。

特に〈強者〉は同じ魔幼虫と比べてみると、だいぶ強くなっている。

つまり、他の魔幼虫が進化できるなら俺でも戦えるはず。


そうこうしているうちについに目的の場所へ着いた。ここは今住んでいる葉っぱの下の地面である。ここには、ところどころ色が変わった土があり、そこを掘ると、ちょうどカブトムシの幼虫のような虫が出てくるのである。

上から見ていたら、魔幼虫といい勝負を繰り広げていたのでおそらく俺でも戦えるはずだ。


そうして穴をほじくっていくと白いぶよぶよが見えてきた。これがカブトムシの幼虫(仮)の体だろう。



そこで俺は一旦立ち止まる。

これから今世の初戦闘。しかもこの虫ボディに噛みつかなくちゃいけない。覚悟を決めろ。

俺は、人型にならなければならないんだ。


俺は思い切ってカブトムシの幼虫(仮)に噛み付き、相手の身を口いっぱいに噛みちぎる。

途端に奴が暴れ始め、地上に出てくきた。

奴の体の十分の一は食いちぎったがまだまだ死にそうにない。相手からの噛みつきだけをガードする感じでどんどん攻め立てていく。

相手の胴体や尻の方が叩きつけられ、その度にダメージを受けるが、こちらも負けじと相手をかじりとってゆく。

そしてついに、相手が完璧に沈黙した。もちろん、1分もないような戦闘だったが、何十分も戦ったように疲れてしまった。

ステータスを開いてみると。

《ステータス》

ネーム なし

race 魔幼虫

LV4

HP 25/34

MP 10

str 30

agi 13

vit 25

int 11

スキル

〈幼虫LV4〉〈生命力LV2〉

ユニークスキル

〈強者LV1〉

称号

〈異界の魂を持つもの〉


レベルが4も上がってる!

予想以上に〈幼虫〉と〈異界の魂を持つもの〉は強力なスキルだったようだ。この調子でどんどん敵を倒していこう。


そうして、

怪しい土を見つけたら掘り、見つけたら掘り。

そうやって一日中敵を倒し続けて最終ステータスが

こちらっ!


《ステータス》

ネーム なし

race 魔幼虫

LV9

HP 29/39

MP 13

str 36

agi 17

vit 30

int 14

スキル

〈幼虫LV9〉〈生命力LV3〉

ユニークスキル

〈強者LV1〉

称号

〈異界の魂を持つもの〉


こうなりましたー!一日でだいぶ強くなったし、レベルアップをすることができた。

明日には進化できるよう頑張ろう。

一刻でも早く瑠璃と会うために。

この回から、作中の新スキルなどの詳しい説明をしていきたいと思います。


〈幼虫〉

race に「幼虫」と付く者だけが習得できる。

このスキルのレベルは所持者のレベルに依存する。

このスキルは、ステータスに大幅な下方補正がかかるが。

このスキルは、レベルアップに必要な経験値を大幅に減少させる。

このスキルは、LV Maxになると一切の効果を失う。


〈生命力〉

vitが上昇する。

多少の欠損は8時間以上の睡眠で治るようになる。


〈強者〉

ユニークスキル。

全ステータスに大幅な補正。

もともと高いステータスほど高い補正を受ける。


〈異界の魂を持つもの〉

あらゆる項目で必要な経験値が若干少なくなる。

脳の大小に関わらず前世と同じだけの思考ができる。



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