表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脈流  作者: 智路
7 セイタン帝国
113/114

第10話 拉致決行

第10話 拉致決行

 トランティスに帰ったゴクウは、セイタンと面会した。

「どうだ。アンドロメダは?」

「まあまあですね。でも退屈してきたからちょっとだけの帰省です。何箇所かぶらついたらまたアンドロメダに戻ります」

「そうか」

 そのゴクウは本当に何箇所かぶらついてナザイギアのもとへと向かった。一方セイタンは、(あいつはいい加減なやつだからうるさくない。そのうちアンドロメダに戻るだろう)と全く警戒心を持っていなかった。

「なんだと!クーデター?」

「あなた、落ち着いてくださいな」

「し、しかし国王にも少しは恩義が残っているし、なによりセイトさんを裏切るわけにはいかん」

「あなた、ゴクウ様の話を聞いていなかったのですか?そのセイトさんが、クーデターの首謀者ですよ」

「し、しかし……」

「この話を信じないということは、ゴクウ様ばかりでなく、サンガ様も信じないということですからね」

「し、しかし……」

「あなたの脳みそと胴体がつながっているのが、誰のおかげか思い出して御覧なさい」

「わ、わかった。クーデターは起こす。いや、成功させる。但し、事の終わった後で納得できなければ、自分で自分の脳みそと胴体を切り離す。それでよいな、妻よ」

「はいはい。そのときはわたしも手伝ってさしあげますよ」

 ゴクウはナザイギアが味方についたことをサンガに知らせ、セイトだけが知る場所に太陽の座標位置を記した。記したのは超人類を数字に見立てた符牒であった。超人類を知らないセイタンには解けない符牒である。後は、セイトがセイタンから精神の支配を奪い、太陽に飛んでからクーデターの開始となる。

 やがて、そのときがやってきた。待ち構えていたチロはセイトを太陽の監獄に閉じ込めて封印をしてからトランティスに飛んだ。精神の支配を奪ったセイトは拉致予定者に国王の間に集るように命令を出していた。拉致予定者がいくら能力が高いとはいえチロの相手ではなかった。この拉致予定者の収監場所は冥王星であった。その収監場所は医療施設も完備されていて、常にチロの調合した酵素を投与されることになる。その酵素は強力な精神安定剤であった。


※お詫びと予告※ この章をもって、第1部を完結させたいと思います。引き続き第2部を「脈龍RW1」として投稿したいと思います。尚、「脈龍RW1」の第1部として脈流1章分を1部分としてリライト(1回目)して載せています。読者の方にはご迷惑をおかけしますが、ここでお詫びと第2部の予告をしたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ