第二話
俺の家、秋山家の住人は半分がキ〇ガイで構成されている。
実の母美智子は美人で数年前まで既婚者であったが今の親父、
照英にNTRれてしまった。
俺の実の父親は大変優秀な医者で、看護師の母との間に生まれた俺も
自画自賛になってしまうがこの家の中では唯一まともな男で優秀な方だ。
しかし照栄は俺の目から見てもどうみても馬鹿であり、クズ野朗だ。
そんな馬鹿と母との間に生まれた、一応は俺の妹と弟も、父親と同様に
キ〇ガイであるのは明白だ。
三人そろって愛犬の「犬」のほうがまだまともといえるのも、同じ屋根の下で
暮らす者としてはどこか虚しくなってくるものがある。
言い忘れていたが、この家の実権は馬鹿が握っている。
母親は優しく、気が小さい性格なので少し口出しをすると
癇癪を起こして暴れまわるクソ野朗に合わせるしかないのが現状である。
くぁwせdrftgyふじこlpくぁwせdrftgyふじこlpくぁwせ
ジリリリリリリリリリリリ
試合開始の知らせが部屋全体に鳴り響く。
昨日眠りについた状態となんら変わらない様子であることを確認すると
一安心し、部屋のドアノブにこれでもかと強く巻かれているロープの結び目を
外す作業にかかる。
朝の日課だ。
俺ルール第一条:「寝る前は部屋を完全にロックしておく。」
何でこんなことしてるかって??
それはキ〇ガイ二人の夜這いから俺自信を守るためだ。
片親ではあるが同じ血が通っているといえる下二人は同居人である
俺のことを愛してるようだ。
まだこの家に越してきた始めの頃は何回も二人から夜這いをかけられ俺は既に
前も後ろも貞操を失ってしまっていた。
え?一方は男だろ…だって?
そんな常識はこの家では通用しない。
妹が妊娠しなかっただけでよかったと涙を流し、死にたくなるような衝動を
必死に抑えたのは記憶に新しい。
ゾンビ共を起こさないよう静かに一階へと下りる。
玄関で物音がするので、行って見ると親父が自身の仕事だと豪語するパチスロに
向かうためにノソノソと靴を履いていた。
俺ルール第二条:「親父はパワー系池沼、絶対に怒らせない。」
朝から嫌なやつに遭遇したな、などと思っていると、親父が何か言っている。
朝から酒を飲んでいるので相変わらす、言葉は聞き取りにくいが要約すると
今日は絶対に勝つから、肉とマッコリ買ってくるぞ。だと 市ね
そのまま、帰ってこないでいいですよと心の中で念じつつ居間へと戻る。
ガシャーーーーン、玄関のほうから住人達のことなど考えない派手なドア音が聞こえた。
ヤバイ。やばいやばいやばい
ゾンビ共が起き出してくるぞ
だんだんと勢いよく階段を降りる音が近づいてくる。
俺は大急ぎで朝食の準備を始めた。
「お兄ちゃん(兄さん)おっはよーーーーー!」
元気のいい朝の挨拶。当然スルー
「あれれれれれ、今日は機嫌悪いけどどうかしたNow?」妹が話しかけてくる。
めんどくさいと思いつつ、何でもないよと返しておく。
「兄さん、今日は僕が兄さんの作るよ!」
「やめてくれ!」思わず叫んでしまった。
俺ルール第三条:「俺の口に入れるものには関わらせない。」
以前のように何か入れられたらたまったもんじゃない。
髪の毛、唾液…思い出すだけで気が狂いそうになる。
そうこうしているうちに助け舟である母親が起きてきた。
「あら、今日は皆早いのね。」
眠そうな目をこすりながら居間に入ってくる。
助かったー…ようやく気を落ち着かせた。
母さん、この家の唯一俺のオアシスは今日も朝からの仕事のようだ。
いうまでもなく親父はキ〇ガイパチンカス、必然的にこの家の稼ぎ頭は
母さんである。
朝食ができると当然のようにゾンビ共が俺を真ん中にして両脇に座る。
下二人に挟まれる時間を少しでも避けるため、俺は急いで朝食を済ませた。
二人の熱い視線をクールにかわしつつ、着換え、歯磨き等をソッコーで終わらせ
大急ぎで開放の門(玄関)へと向かう。
くぁwせdrftgyふじこlpくぁwせdrftgyふじこlpくぁwせ
「待ってよー。正兄ぃ。」
背後で妹が抗議の声を上げるが、一刻も早く解放されるため全力で靴を履く。
その直後に衝撃の母さんの一言
「今日は美姫の入学式だから、一緒に逝く約束だったでしょ。」
くぁwせdrftgyふじこlpくぁwせdrftgyふじこlpくぁwせ
俺の目の前がまっくらになった。