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四愛 ~人生の価値~  作者: 尖角
-蓮の章-
9/22

~いつかの想いを伝えずにはいれなくて~








 先輩は今、俺とは反対側の道場の淵で 汗を拭きながらスポーツドリンクを飲んでいる。



 そんな姿を見て、俺は思うんだ。   ――やっぱり、先輩は『可愛い』って・・・。








 『この想いをこれ以上 隠し通す事は出来ない』 『伝える他、道は残されてないんだ』


 ――俺はそう思い、先輩の方に歩み寄った。 ――この好き(・・)の二文字を伝えるために。















































俺:「先輩!!」   ――現在の先輩との距離は約7メートル。


蓮:「何? どうした?」



 ――そうやって、先輩は少し首を傾けながら俺に訊く。





 ――俺は先輩の可愛さにテンパって、答えにならない答えを答える。






俺:「あのっ・・・えと・・・ その・・・」






 だけど、先輩を呼んでおいて、何も伝えないわけにはいかない。



 でも、言葉で伝えるにはドキドキの緊張感が少しも収まらない。





 だから、俺は勇気を出して、距離を縮める事にした。








 ――現在の先輩との距離、  3メートル。








 でも、まだ遠い。  先輩との距離を少し感じる。




 だから、さらに勇気を出して、一歩一歩 確実に近付く。








 ――すると、遂に先輩との距離は1メートル・・・もしくは2メートルになった。





























 ――ドクン、ドクン・・・。  ドクン、ドクン・・・。





 その距離になって、ますます心音が大きくなる。



 だが、俺も男である。  ここで、声を出さずに、一体 何処で出すというのだ?




 俺はそう思い、はち切れそうな想いを ついに解き放った―――――。

































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