~俺の夢は、最後の理想へと繋がる~
夢で目覚めた俺に、声をかける女の子がいた。
女の子:「今日は、何して遊ぶぅ?」
――そうやって、女の子はおっとりとした口調で俺に言う。
だが、俺はその女の子を知らなかった。 いやっ、 正確には、知る由もなかった。
何故かというと、その女の子の名前は“雛菊”・・・。
“上条雛菊”という名前であり、俺の実の妹であった・・・。
そして、実の妹であるにも関わらず、俺は雛菊をほとんど知らない。
それは、雛菊が早くに・・・とても早くに死んでしまったから・・・。
だから、俺は雛菊が本当はどういう子なのかをほとんど知らないのだ。
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雛菊は、俺が小6の時に死んでしまった。
雛菊は、脳炎にかかってしまい、 産まれて少しで死んでしまった。
医者曰く、「発見が遅く、手の施しようがない」とのことで・・・。
俺はその当時小6だったし、“人の死”についてどうこう言える年齢じゃなかった。
それに、何よりも急に産まれてきた妹という存在を理解すらしていない・・・
簡単に理解できるような、納得できるような年齢じゃなかったため、俺は雛菊を知らない。
だから、妹が産まれても「妹、何それ?」であり、妹が死んでも「脳炎?よくわかんない」という感じだった。
だからかはわからないが、雛菊が死んでも悲しむことはなかったし、 正直 今でもよくわからないんだ。
だけど、今、俺の目の前には死んだはずの雛菊が、 確かに呼吸をして話をして、そして生きている。
そう・・・ここは死人も生き返る場所。 いわば、幸せの中枢・・・さらに言うなら“楽園”にあたるのだ。
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とにもかくにも、俺の前に生き返った雛菊。
本人に「いくつ?」と訊くと、「ごしゃい!!」とのこと・・・。
そして、趣味は「おままごと」だとかを始めとする「〇〇ごっこ系」。
見ていると、本当に癒される年頃である。 我が妹ながら、天晴れである!!
そして、今日も俺は、そんな可愛くて仕方がない雛菊と遊んであげる。
そう・・・この4つ目の夢を見始めてから、この空間では1ヶ月と2週間が過ぎた。
はっきり言ってしまえば、俺は「おままごと」に飽きてしまった。
だけど、それでも俺は、雛菊と過ごす毎日に幸せを感じている・・・。
毎日、大事な毎日を、 大切な妹と「にこにこ」しながら、楽しく暮らしている。
俺は現在、雛菊と過ごすそんな夢に最高の幸せを感じている―――――。




