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四愛 ~人生の価値~  作者: 尖角
-蘭の章-
16/22

~気付かぬ間に決まっていた、 悪夢の始まり~






 俺がそんなどうでもいいような事を考えていると、綾奈はさらに話をしようと口を開く。




綾奈:「ねぇ、今度 2人で映画館にでも行かない?」 っと。



 そういうワケで、俺も質問に応えるべく、驚きすぎて乾きかけの口を開くことにした。



俺:「なぁ、とりあえず飲み物でもくれないか?」 っと。



 すると、可愛い女の子・・・いや、可愛くなった綾奈は言った。



綾奈:「何言ってるのっ!? わけわかんない!!」

  :「目の前に置いてあんじゃん、コップが!!」

  :「何!? 気に入らなかった?? それ!!」




 言われてから、よくよく机の上を確認すると、 丁寧に氷まで入れられたコップが一つ。



 しかも、中身はどうやら俺の大好物であるミルクティーらしい。 本当に嬉しい限りだ。



 っと言うわけで、俺は誤った。 見誤ってしまった。  だから、俺は謝る事にした。



俺:「ごめん、 ミルクティー大好きでした・・・」

 :「ありがとうございました、  寝ぼけてました・・・」 っと。




 すると、綾奈は笑い、そして 吹き出し、 言葉を放った。



綾奈:「ばっかじゃないの??」

  :「あんた、そういうところ変わんないよね」  っと。




 だが、この褒められてるのか(けな)されてるのか よくわからない状況に、俺は困るわけだ。



 すると、そんな微妙な雰囲気を感じ取ったのか、 綾奈が さらに付け加えて言った。



綾奈:「安心していいよ?」

  :「別に、褒めちゃいないからっ!」  っと。











 『さっすが幼馴染!』っとしか言いようがないほど、素晴らしい心の読み取り具合。



 だから、こいつもアリスと同じく“心が読めるのか”って思えてしまうるほどだ。




 だが、こいつはアリスとは違い、普通の人間。 俺のよく知る人物。 妖精ではない。






 だからか、 俺は気付かぬ間に、可愛くなってしまった綾奈を好きになっていたらしい。











 そして、気が付けば、半強制で好きでもない映画を見に行く事になっていた・・・。



 そう・・・しかも、なぜか 俺の“おごり”というわけのわからない感じでだ・・・。



















 だが、どういう形であれ、“決まった事は変えない”のが男という生き物だ。




 だから、俺はなけなしの金を財布に入れて、映画館デートに向かう事にした。



























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