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四愛 ~人生の価値~  作者: 尖角
-参の章-
14/22

~愛を求めて、 夢の中へ~




 まただ・・・。



 また、つまらない日々が続く・・・。




 夢から目覚めれば、つまらない日の繰り返し・・・。






 もう、自分でもわかっていた。



 ――俺は“愛を求めている”という事実を・・・。






 しかし、俺は2回もの恋に俺は失敗してしまった。



 それも、2回とも現実ではなく夢の中での恋に失敗をしてしまった。



 だが、別に心残りはあるけれども、俺には夢で起きた事だから 何の痛手もない。






 だから、俺は次の愛を求める事にした。



 なぜなら、求め続ければ、いつかは・・・運が良ければ、次で実るかもしれないから。



 だから、俺はもう一度 夢を・・・ 恋の夢を見るために眠る事に決めた―――――。




































 だが、静かに息を潜めて眠ろうとはしたものの、一向に眠りに落ちる事が出来ない。




 1分経っても、2分経っても、1時間経っても、 眠れる気配が全くしないのだ。






 『これは、オカシイ』 ――そう思った俺は、アリスに答えを訊いてみる事にした。



 ・・・っと言っても、俺の居る場所は病院なので、 大きな声を出す事は出来ない。



 だから、俺は『おい、アリス!』『おい、アリス!』っと心の中で叫び散らした。




 だが、どんなに応答を願ったところでアリスからは何の返事も返ってこない。






 そこで、俺は『どうしたんだ?』『寝ているのか?』っと思うわけだが、



 果たして、妖精とは寝る生き物なのだろうか?  俺は、その辺を疑問に思った。






 だが、そんな笑えるような笑えないような話はどうでもいいんだ。



 ただ、アリスが応えてくれない事に、俺は少しずつ心配になってきていた。








 すると、そんな俺の心の不安を読み取ったのか、心の奥が少しだけざわつく。



 ――そこで俺は『ん?』とそのことについて疑問を抱き、その感じを見逃さなかった。






 そして、それからしばらくの間、“俺”と“ざわつき”の一対一の睨めっこが始まる。





















 そして、相当な集中力を要した睨めっこの末、最終的に勝ったのは この俺。



 ――そう・・・始まって2,30秒くらいして、アリスの声が聞こえてきたのだ。






アリス;「・・・ねっ・・・・・ねぇ・・・・・・・・」

   ;「ねぇ、 あなたはそんなに夢が見たいの??」



 ――『何を言っているんだ?』 『当たり前じゃないか!』 俺はそう思い、答える。



俺:「何だよ急に・・・ そんなの、決まってるだろ?」

 :「そんなの、夢がみたいに決まってるだろ?俺には、それしかないんだから!」 っと。



 すると、アリスは静かに、 そして 何か(・・)を包み込む様な優しい声で答える。



アリス;「そう・・・ そっかっ・・・」   っと、まるで独り言の様に。










 それから少しして アリスは頷き、 そして、「わかったわ」と言って、俺を誘う。



 ――愛で満ち溢れる俺の為だけの世界に・・・。 俺専用の恋愛の世界に・・・。





 さて、次はどんな世界なのだろうか? どんな夢なのだろうか?



 もう、失敗は許されない・・・ っと言うよりも、したくなんかない。



 だから、俺はそんな気持ちで気合いを入れて、次の夢に挑む事にした。



























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