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序章

僕は長く苦しい地獄のような悪夢を見ていた


目を覚ました僕が見たのは〝白い空間が広がる部屋〟である

目の前にはその空間に〝不釣り合いな机〟がひとつだけ置かれてるのみで、その机には一冊の古い本が置かれていた

なんとなく近づいた僕はそれをおもむろに開く


開いた本の冒頭はこの一文から始まった


『「運命とは常に残酷である」

そう白銀の三つ編みに、白の巫女服を纏った少年は、自らの生まれ故郷を見つめて溢した』と、、、




ーーその日世界は終焉を迎え崩壊した


焉暦二〇二五年ある心理学者が【思想現実理論】を解いた

それは〝思いの力が現実に影響する〟を題材にしたものだった


簡単に説明すると、例えばの話である

子供の時「学校に行きたくないと思うと何故か熱が本当に出た」と言う経験はないだろうか?

【それはつまり〝思い〟が強い子供ほどその影響が〝現実に影響〟した結果と言えなくも無い事例の一つだろう】

そんなめちゃくちゃな考えを、理論として完成させてしまったのが【思想現実理論】である


それは心理学者が〝ほんの気まぐれ〟で〝証明〟した理論、ただその程度のものだった

しかしその理論を見たある〝科学者〟がそれに価値を見出した

これは使えると思ったその〝科学者〟は【信仰】と【思想現実理論】を使い世界に願いを叶えられる【擬似的神】を作り出したのだ




その科学者が消えてから数年ーー


科学者の残したとされる

世界人口九割超えの信者数を誇る信仰団体

【幸福信仰団体〝HFG機関〟】が


世界で新たな擬似的神を使って

『科学で出来なかった事を可能にしよう!』

そんな謳い文句で人々の期待や願いを叶え始める




その影響は大きく世界の科学文明が終焉を迎え

あらゆる能力を得た者達による

〝自由〟の名の下に無法地帯が広がった


それが、いずれ来る崩壊への運命へと近づくものだとは誰も知らず、、、


そんな世界で果たして生き残る者とはーー

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