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【脇役案】

① 熱血剣士

 田舎者の剣士、実家が貧乏でたくさんの兄弟がいる。出稼ぎに来た。

「俺は(こいつ)で成り上がるんだ!」「俺は下がらねぇ! 絶対に! 俺の後ろには、大切なアイツらがいるんだ!」


② 天真爛漫魔法使い

森に住んでいる魔女の家系だったが、都会に憧れて上京してきた。しかし、都会でもつまらない毎日に飽きている。

「ねぇ! 優秀な魔法使いはいかが? 私なら役に立つよ!」「このくらいの群れなら吹き飛ばしちゃうんだから!」「私、世界を救いたい! 大切な人を守りたい!」


③ シーフ(巨乳)

王国諜報機関(忍者的な)の一族の出身、父親が政争に敗れ、故郷から逃げる。いつかその犯人に復讐をしたいと思っている。クールな性格で道理を重んじるが冷酷な一面もある。酒に酔うと可愛い。B95 W60 H82 裸を見られても平気なふりをするが実は恥ずかしがりでもある。

「私は咎人だ、帰る場所などない」「ならば消したほうが良いだろう、こいつは悪人だ」「動くな、声を出せば死ぬ」「っぷはぁあ! おちゃけ、おいちー! あー! やらー、どこ見てるのよさ〜?」


④ 賢者(男)←やっぱり没

解説枠 物知り 槍使う 敵の強さとかを表現できる

「そういえば聞いたことがあります!」「○○? 今、○○と言いましたか!」「なんて魔力だ!」「○○といえばこの地域で知らぬものはいません!」




 今度はジョカンが口火を切る。


「これ、決定稿だってさ……。ただのメモかと思って鞄の奥にしまったままだったけど」


「あぁ、キャラ設定がなかなか来ないと思ったら、これがそうだったんですね」


「不愉快ですわね。あの監督、自分の作品には絶対巨乳キャラ出すのよね!」


「よ、酔うとピノコみたいになるのは何か意味が……」


 それぞれの反応を見て、ロイは冷静に現状を確認した。


「まぁ、このセリフからキャラを想像して落とし込んでいくしかないね」


 ホワイトボードにそれぞれの特徴を書き連ねるジョカン。それを見ながらニーナが言う。


「あの、こ、これ全部学園の同級生にすると学園の設定も少し変えないといけないですね」


「あら? 騎士の学園じゃダメなんですの?」


 補足は俺の仕事だと言わんばかりにリュウノスケが説明する。


「いや、騎士というと貴族です。この設定なら傭兵学校とか魔法学校とかが良いと思います。出身の設定を守るなら、ですがね」


「リュウノスケ、この設定は甘いかな?」


「そうですね、……見ず知らずの女の子を入学させるとなると、貴族の学校ではありえない、なので冒険者を育てる訓練所のような所が良いかと。そうすると学園と呼べるようなほのぼのとしたニュアンスが消えてしまいますがね」


「そんなの気にする人いますかしら? ワタクシは気にしませんわよ」


「ファンタジー世界は世界観が命です! 世界観を作るのは設定! 本当のことを言えば、この世界は文字を読める人も一握りのはず。冒険者のような使い捨て傭兵に高等教育を施す意味がありません! だから学校にするのは本来不自然なんです!」


「あらあら、そうですか」


 リュウノスケのこだわりに気押されたナロウナはが無関心に吐き捨てた。代わってニーナが挙手をする。


「あ、あの、王立の学校って監督が言っていたんですよね?」


「なら、国全体で冒険を奨励していて、兵士育成を兼ねて冒険者の育成をしている、とすれば辻褄は合います」


 リュウノスケは得意げに構想を披露するとロイが感心して言った。


「なるほど、その中で1番強いものがイコールで勇者って解釈ができるね」


 ナロウナも立ち上がり、興奮した様子で言う。


「学園内のトーナメントとか学園対抗戦の展開に持っていけますわ! 燃えますわね!」


 展開の広がりが見えてきたところで、ジョカンは全員に提案する。


「よし、これから具体的なシーンを担当制で作っていこう。仲間4人と出会うだけで間延びしちゃうから……、ナロウナが言った、学園内のチーム戦ってことにしよう。チームの人数を揃えるために急いで仲間を探さなきゃ、ってことで」


 投稿の期日が迫っているからか、ジョカンは新しい設定を早々と決めた。撮影をしながら展開を考えていくのはいつものことだが、こと今回は時間ない。


「まずは、ちょっと休憩にしよう。頭を休めてから、ね!」


 いつもながら用意が良いロイがどこから出したのか、ドーナツを机の上に置いた。

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