95:本気のアトレーユさん(2022.07.30-08.01)
この男装の麗人は、絶対的に美しく格好良く描かねばならんという、自分の中に謎のハードルがあるのです。
さて、お次は本気のアトレーユさんです。
今回は活動報告に作画工程を載せようとあれこれ画像を保存してあります。
当時の試行錯誤の様子がはっきりと見て取れます(;´Д`)
それでは当時の製作記事をどぞ( ^^) _旦~~
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お次はアトレーユさん。こっちは作業途中の画像を保存しときました。雨音の迷走っぷりを垣間見れるまたとないチャンスw
↓まずはラフ画。
かなり汚いラフですが、ラフの段階から何度も描き直して難しかったんですよ。
戦闘後で気が立っており、ラスティグを睨みつけて声高に非難を浴びせているところ。
→怒りの正面顔でアオリの構図にしよう!
→ムズイ!orz
とまぁこんな感じであらかじめ用意してあったラフ画を本番用に描き起こしていきます。
①ラフ画を複製したレイヤーを作り、余計な線を消して直で描きこんでいきます。
線が乱雑に書き込まれているので、シルエットを整えるのと、配色をしていくのを同時進行。
ちなみに全部同じレイヤーで作業中。
②ふとここで足や肩の形が気になったので確認。
別レイヤ―に線画を引いてよい感じの位置を探ってます。
③陰影をつけて全体の雰囲気を模索中。
④やっぱり足の形が気になる……とカット&ペーストで足の位置を変えてみる。
⑤顏を塗り始めてます。
線がぐちゃぐちゃしてるので消したり塗り重ねたりしつつ作業。
⑥目とか口とかこんな感じ。
⑦髪も塗ってみた。
⑧全身一応線画を消して配色済みに。
…………あれ?なんかラフ画の良い雰囲気が全部なくなってしまったような……。
顏も「誰これ?」になってるし!相当時間かけて描きこんだ顏だったのに……。
⑨てことでやり直しの刑。……orz
厚塗りしたレイヤーを複製し、その上にラフ画のレイヤーを重ねて合成。
ラフ画の線が復活し、なおかつ厚塗りの下地にラフ画の色味が重なっていい感じ。
この雰囲気のまま本番用に持って行きたい所存。
⑩顔を描き直した!(何回目かわからんくらい……)
……うん?なんか近くなったけども、やっぱ違うな……。
⑪やり直しの刑再び!……orz
髪とかは綺麗に直したので、顔の部分だけラフ画を重ねて、レイヤー濃度を下げてから合成。なるべくこの顏のまま行きたい……行きたいんだよぉぉぉ!
⑫多分良い感じ?
だいぶラフ画の雰囲気を残せたのではないだろうか?描き込み過ぎるとどんどんかけ離れていくから、調整が難しい……。
⑬足元は最初に描きこんだブーツを生かします。
腰から上は完全に描き直しで、腰から下は、再度元々描きこんであったブーツと騎士服のすそをコピペで上に重ねてます。
足の位置はラフ画の時のポーズに近くなるように閉じました。これも片足ずつコピペで位置を調整。
⑭だいたいのポーズやシルエット、顏が決まったのでしっかり書き込んで完成!
厚塗りは重厚感があってよいですよね~。塗るの大変だけども。
だけど筆致が残るように描く分、アップで見ると雑に見えなくもない……うーん悩みどころ……。
グラデーションマップで仕上げているし、トリミングとかのタイミングで画質が落ちているせいもあるんだろうけども、顔だけはいつものレイヤー分けの丁寧な書き込みでやった方がいいかもしれないですね、
↓アップだとこんなん。
……くっ……!雑っ!だが書き込み過ぎると別人になっちゃうから……!
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あ~迷走してる~当時の自分~めっちゃその気持ちワカル~!←今の自分の心の声w
厚塗りだと特に描きこみ過ぎると雰囲気変わっちゃうんだよね。サラッと描いたラフの方が全然よかったりするし。
では最後に、当時の割烹には本編で挿絵に挿入した絵は載せてないみたいですので、グラデーションマップで色味を変える前のと、本番用挿絵もアップします。
ノーマルカラー
本番挿絵
それでは次いきましょかー!