58:無防備見返り麗人 (2019.9.16)
横から見えるのもまたいいものです(*´Д`)
当時はレビューを色々いただく機会があって、その感謝イラストで彼シャツを描いておりました。
それでは当時の製作記事をどぞ( ^^) _旦~~
※説明が長いのでご注意ください。
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『だって彼シャツが好きなんですもの!』にレビューをいただきましたので、感謝イラスト第2弾の製作過程を掲載いたします。
まずはラフ画から。
いつもラフは裸から描くんですが、流石に掲載できませんので、裸の上に服をのせたものを掲載。
順序的にはいつも、裸 → 服を描く の順で描いてます。
この方がポーズを考えやすいので。
今回は横から見えるお胸の美しさに焦点をあてました。
立ち姿だと人物が小さくなるので、しゃがんでいるポーズに。
半後ろ向きでお尻のラインも美しく。
……結構エロいポーズになってしまいました……。
ペン入れしたらこんな感じです。
相変わらずの濃い鉛筆ブラシです。
ラフが結構適当なので、ペン入れの段階で細部を描いていく感じです。
顔とか結構変わっちゃいますね……
下塗り完了★
今回は背景色を最初に決めました。
ちょっとくすんだ薄いエメラルドグリーン。
背景色に合う様に彩色に進んでいきます。
瞳孔部分と黒目のふちをスプレーで彩色。
すでに目のフォルダの中にレイヤーがたくさんあります。
今回は主線もフォルダーの中に入れました。
後で修正する際にフォルダーの中で管理していたほうがわかりやすく、また修正しやすいので。
また、瞳の主線は今回はそれだけでレイヤーを作成しました。
後で瞳の主線の色を変える予定です。
白目の部分にも薄い灰色で影をいれてあります。
後でハイライトを入れた時にこうしておくとハイライト部分が目立つので、効果的です。
やりすぎると変になっちゃいますが。
瞳に影を追加します。
まつ毛が長いので、その影も大きくなる感じでしょうか。
こういう影をつけると、ちょっとジト目になりますね。
ひとつ写真を撮り忘れてました。
前回の絵と同じように、渋めのエメラルドグリーンで目の中にギザギザを描いて、レイヤーの合成を覆い焼き発光にしました。
つぎにこの写真の工程ですが、グラデーションをつかってます。
画面のくすんだピンクで、描画色から透明色に、瞳の下から上にむけてグラデーションをひいてあります。
うっすらと色味に変化がでましたね。
次は目の中の星です。
画面の装飾ブラシのクリスタルライトを使ってます。
これはネットで無料で取ってきたやつです。
キラキラしてイイ感じになりました。
こうやってみると、覆い焼き発光のレイヤーのギザギザが変化しているのわかりますでしょうか?
下の色味によって光り方が変わるので、より綺麗に輝いているように見えますね。
瞳の主線の色を変えました。
編集→線の色を描画色に変更 で選択した色に変えられます。
なので後で変更したい場合の主線はそれだけのレイヤーにしておくといいかもですね。
瞳の色にあわせて、うえから鉛筆で線にも色のグラデをのせました。
ハイライトとまつ毛を足して、一応目は完成。
お次は唇です。
スプレーブラシでピンク色をのせていきます。
ハイライトをのせる部分は下の肌色を残してスプレーしてます。
こうすると自然な感じで光が当たっているようになりますね。
先ほどのピンクよりも濃い目の色でスプレーしてます。
影の部分だけでなく、ハイライト部分のすぐ横にちょっと入れると艶やかさがUPします。
今は濃い目の色合いですが、レイヤーをそれぞれ分けているので、完成時にはレイヤーの%と低くして、色を薄く調整しました。
今回ハイライトはラストに入れてます。
肌色の塗りをしました。実は2回目……。
一回目は失敗したのでレイヤーを削除。
アトレーユは作中では色白の設定で、白磁のような肌とか真珠のような肌と表現しているのですが、失敗例は普通の肌色になってしまいまして。
今回は影をメインでつけるというよりも、光の当たる部分を意識して塗りました。
影は最小限の少し濃いだけの肌色をスプレー。
質感に丸みを出すために、影の部分より少し薄めの色を影より少しはみ出して淡くスプレー。
今度は地の肌色よりも明るめの色で、光の当たる部分をスプレー。
さらに真っ白な色でハイライト部分をスプレー。
全部で影2、光2の段階で色を付けました。
スプレーした境目がでないように気をつけながらの作業です。
滑らかな肌質が表現できたのではないでしょうか。
最後に失敗例。
例といっても失敗しようと思って失敗したのでなく、本気の失敗w
下塗りから真っ先に肌に手を出したのですが、これだと色白美人て感じではないですね。
肌の丸み出そうと影をつけすぎ、色をつけすぎといったところでしょうか。
途中ではたと気づいて、先に目などをやってから肌の修正をしました。
修正といっても丸っとレイヤー削除からの新たに描いたわけですが。
ところで線画や下塗りの時より胸が増量しているの皆様お気づきでしょうか。
実は増量させたんですよw
うん、アトレーユさんのお胸は大きい設定ですので。
こんなに大きくてどうやってサラシ巻くんでしょうねぇ。
お次は髪を塗っていきます。
前回と全く同じになっちゃいそうなので、濡れ髪にでもしようかなとここで思い立ちました。
今回はハイライトから塗っていきます。
ブラシは前回と同じ髪の毛ブラシ。
思いっきり白を強調して、尚且ついつもよりも多めにハイライトを入れてます。
縦に筋を入れてますが、横に繋がるように入れてあります。
次は影部分を塗ります。
ハイライトの下のレイヤーにハイライトよりも少しはみ出るように影を塗りました。
こうすることでよりハイライト部分が強調されるので、濡れ髪っぽくなるかなと。
濡れ髪の描き方なんて知らないので、この場で考えてこうなりました。
それっぽくなったかな?
ヤンキーアトちゃん登場w
赤のグラデーションで上からと下から塗ってます。
いきなりこれがでてきたら驚きますよね。
レイヤーの合成方法をスクリーンにしたらこんな感じ。
うっすらと色味に変化がでました。
赤系が綺麗にでますね。
青や紫系でも試しましたがこの髪色だとあんまり目立たなかったです。
濡れ髪らしく水滴を飛ばしました。
何かのブラシを使えないかなぁと思って探しましたが、いいのが見つからず。
結局ベタ塗ペンで白色でひとつひとつ手描き。
毛先に雫が溜まっているようにしてあります。
濡れ髪については研究の余地がありますね。
水も滴るなんとやらで一段と艶やかになりました。
お次はパンティーですよ。
下着を何色にするか迷ってやっぱり黒に。
背中がちょっと見えるように、上の部分を削りました。
ベタ塗でなくてスプレーで塗ったので、ちょっとムラがありますね。
レイヤーの濃度を低めに設定してうっすらと下の肌色が見えるように。
じつは透かして見せる予定がなかったので、下の肌色は塗って無かったんですが、この為に肌色を塗りました。
肌色が透けるシースルーの黒ってそれだけで色気が出ますよね。
淵をレースで装飾します。
黒のレースはやっぱり綺麗ですね。
レースの向きは線を引く向きを変えると変わります。
布地の部分に大きめの花のレースで装飾しました。
これだけでぐっと素敵なランジュリーになりました。
今回の為にランジュリーの画像を色々調べましたが、もっと色んなタイプのものを描いてみたいですね。
残りはシャツとブーツです。
結局シャツは白色にしました。
灰色のスプレーで影を塗りました。
胸のラインが綺麗に見えるように影を作ってます。
ブーツの影も同じようにスプレーでつけていきます。
人物メインなのでブーツはそこまで緻密には描き込んでいません。
主線の色を赤く彩色します。
主線のレイヤーで色域選択で、主線以外の透明部分を選択。
選択範囲を反転すると主線部分を選べます。
別レイヤーに赤のスプレーであえてムラになるように色をのせます。
赤みがかった主線が入ると、肌がきれいに見えますね。
主線がそのままだと目立ちすぎるので、元の色の主線レイヤーと、赤色の主線レイヤーの濃度を下げます。
背景色も淡めの色味なので、主線が目立ちすぎないように柔らかくなりました。
背景を仕上げていきます。
背景をどう装飾しようかということで、装飾ブラシのチロリアンテープを上下に入れました。
真っ直ぐにひかないとガタガタになってしまうので、定規で真っ直ぐな線をひいて、その上でブラシを横に引きます。
しゃがんだ足元に影を入れていきます。
投げなわ選択で選んだところに背景色に近い濃い目の緑系の色をのせていきます。
範囲を選択して影をつけるのは、この後の工程にも使うので、範囲はそのままにしておきます。
先ほどの選択した範囲に、アンティークなフラワーの装飾をします。
ネットで無料で拾った2色で描くブラシで、レトロな色合いになるように茶系とピンクベージュです。
影の部分だけど、可愛らしい壁紙のようになりました。
先ほどのチロリアンテープですが、ちょっと色味が合わない感じなのでやめました。
代わりにランジュリーに使った花のレースを縦に2色いれています。
こちらの方が全体の印象にマッチしていますね。
影の緑色の部分のみ、消しゴムブラシで端をぼかしています。
今回もレビューをいただいての感謝イラストでしたので、コメントを入れました。
ふきだしの要領で白い楕円を描きます。
レイヤーの濃度を薄くして背景の緑色がうっすら見えるように。
文字は今回もカリグラフィーペン。茶色で縁どりです。
文字をコピー&ペーストして、文字色を変えて文字の影部分をつけました。
ふきだしがそのままだと寂しいので、足元の影部分と同様のアンティークのフラワーで周りを囲います。
最後の仕上げに人物の身体にも雫を滴らせ、肌も少し紅潮してみえるようにピンクのスプレーで少し色味をつけてあります。
アップだとこんな感じです。
まつ毛部分を追加しました。
視線が艶めいている感じになったんじゃないかと思います。
今回は白く輝く肌をメインに描きました。
中々いい感じの肌質で描けたんじゃないかと思います。
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このイラストの肌の感じ、結構好きなんですよね。綺麗に塗れていると思うんだな。ハイライトを2段階、影を2段階でつけたはず。今の塗りとは……ちょっと違うかもですね。
それでは次行きましょー。