57:彼シャツ お座りバージョン (2019.9.3ー9.15)
『だって彼シャツが好きなんですもの!』というイラスト集に掲載していた製作記録です。
1枚のイラストの作画を5~6話に分けていたものを1話にまとめているので、ちょっと長いです。
この辺りから本格的にイラストの製作記録を付けるようになりました。
途中経過も撮影し、細かい説明つきで残ってます。
とにかく当時の自分は彼シャツを描きたくて仕方なかった模様。
レビューをいただいたことをきっかけに、彼シャツモード全開です。
それでは当時の製作記事をどぞ( ^^) _旦~~
※説明が長いですのでご注意ください。
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拙作『うらばら!男装騎士は喜劇のヒロイン』にレビューをいただき、無性に彼シャツ主人公が描きたくなって、衝動的に描いたイラスト。
せっかくなので制作の過程を記録してみました。
下絵ラフ画。
今回は最初からデジタルでラフを描いてます。
ポーズは座っているのがきわどくなっていいかなと思いこんな感じ。
ラフに使っているのはいつも濃い鉛筆ブラシの茶色です。
ペン入れ。といってもこれも濃い鉛筆ブラシを使用してます。
脚とかお尻とかの位置が修正はいってます。
主線のレイヤーは以下のように分けてます。
・人物の顔輪郭&足
・顔内部
・髪の毛
・シャツ
・手
線画だけでもレイヤー分けしているのは、後で修正しやすくするためです。
たまに描くレイヤー間違えちゃいますが……。
色塗りに入ります。
真っ先に塗るのはいつも肌色から。次に髪色。
決まっている色を先にどんどん塗る感じです。
そういえばお尻のラインにまた修正いれました。
こちらの方がより鍛えられた感じになってます。
塗り残しチェック用に濃いめの背景を塗ってあります。
アトレーユは色白で髪色も薄いので、背景が白いままだと結構塗り残しができちゃうんですよね。
目がちょっと不気味になってしまってますが……
下塗り完成したらこのような感じです。
ちなみに色ごとにレイヤーを分けてます。
後でかなり色の変更をするタイプなので、一色1レイヤーって感じです。
シャツの色は後で変更するの前提で、先に塗り残しの無いように1色で埋めてあります。
前回が下塗りまだ終わっているので、さらに色を足していきます。
とりあえず顔の血色を良くしてみました。
特に意味はないんですけど、なんとなく顔からいつも行く感じです。
スプレーを使って頬と、別レイヤーで唇お同じくスプレーで塗ってます。
肌の影を塗ってます。
範囲を指定するの忘れてはみ出しまくりですね……。
際の所の丸みを入れるので、スプレーではなくベタ塗ペンです。
基礎の肌の色よりも濃い目の肌色を使用。
これを塗ってから、柔らかめの消しゴムブラシでぼかしてます。
お尻のほうがすでにぼかし済ですね。
ぼかし終わるとこんな感じ。
スプレーだけで肌の影を塗ると、私の技術ではなんだかのっぺりする感じになっちゃうので、これから何層にも色を重ねていきます。
唇に先に色を重ねています。
なんとなく気分的にそうしたかったので。
ここにきて突然の修正。
ようやくここで左右反転をつかって歪みを見た(見るの遅い……)
目の位置と、顔の輪郭が変だと思ったのでずらしてます。
右目を上にあげてあるので、肌色の一部が変な感じに。
勿論この後綺麗にしました。
お次は目を塗っていきます。
目って大事ですよね☆だけどなかなか上手にできないのです……
瞳孔部分とグラデーションを入れました。
グラデといってもスプレーでぼかしているのみ。
グラデーションの機能を使ってやるときもあります。
ちょっとくすんだ濃いエメラルドグリーンで瞳孔の周りにギザギザいれてます。
目の描き方は色々ですが、私の絵の場合だとリアルっぽい感じなので虹彩の筋を表現しているかんじですね。
先ほどのレイヤーの合成方法を覆い焼き発光にしたらこんな感じになります。
下のグラデーションによって色味に変化がでて、綺麗に発光している感じになりました。
薄い色で最初から描くとただの真っ白な線になっちゃうので、先ほどのような濃い目の色で描きました。
先ほどのレイヤーの下に、虹彩の模様のレイヤーを2枚ほど重ねてます。
普通に鉛筆ブラシで濃い目の色を1枚は薄っすらと全体的に、もう1枚には発光している部分の周囲だけ少し濃い目にしてやってあります。
細かくてよくわかんないですけどね。
とにかく目はレイヤーたくさん重ねてます。
それでも後で気に入らなくてかなり修正する部分なので、毎度大変苦労いたします……。
まつ毛と目のキラキラを追加。
目のキラキラだけで撮影したような気がするのですが、画像がないので撮り忘れていた模様……。
キラキラの部分は、星空ブラシというのが無料でネットであって、これを目のレイヤーに覆い焼き発光の合成方法で重ねてあります。
自分で星を描かずとも、星空を描く専用のブラシで目の星を描くという我ながらナイスなアイデア(よくやってます)
まつ毛に関しては、主線のレイヤーの更に上に重ねて鉛筆ブラシで1本1本描いてます。
通常色塗りは主線のレイヤーの下に重ねるのですが、こうして主線の上にも仕上げ用にレイヤーをたくさん重ねてます。
黒目というか紫目の主線を薄い紫で潰しました。
最初から薄い紫で描けよという声が聞こえてきそうですw
主線の色をどうするかは完成近くの全体的なバランスによって変えたりするので、最初から色を変えて主線を描いてません。
まぁ単純にめんどくさいからですが。
肌色の影の追加部分の撮影、完成した絵のレイヤーをあれこれ非表示にして撮ってきましたw
最初につけた影よりも少し薄めの色をスプレーで全体的に入れてます。
張りのあるお肌ですね。
更に別レイヤーに今度は赤みが強くなるように、ピンク色でスプレーしてます。
影の部分を強調するように、うっすらと筋肉質なところが出るようにしました。
あんまりやりすぎるとムキムキでセクシーさに欠けるのでほどほどに。
背景色の色味との兼ね合いで、もう少し濃い色で塗っていたのですが、レイヤーの合成を60%くらいにして調整してます。
合成の%はその時々で後からよく変えてます。
こういう調整の為に細かくレイヤー分けしてます。
なんとか必要なスクショは載せられました。
肌の影部分のときはすでに背景色も決めていたので、それに合わせてシャツの色を黒に変更。
黒にしたことで、シャツの影をやらなくていいやとサボりました。
黒って楽できる。
髪の毛の影部分を塗ります。
なんかギザギザしているのは髪の部分だけを塗るように選択しているからですね。
色調選択で髪の色を選択。
新規レイヤーを上に重ねて、そこに影をつけていきます。
以前はこうやって選択できるのを知らず、はみ出したのを地道に消してました。
文明の利器って素晴らしい!
髪の毛の光沢部分を塗ります。
先ほどの影の部分でも使用していた、髪の毛ブラシを使ってます。
ネットで拾ってきたもので、シュッと描くとすっと先が細くなって、髪の毛の陰影や光沢に重宝しております。
ただの白っぽい色ですが、レイヤーの合成を発光系にして、色は青で塗ってます。
まぁ普通に白で塗ればいいんでしょうけどね。なんとなく。
影の部分と光沢の部分が重なったところが色味に変化が出てます。
なんだ!アトレーユちゃん!どうしたの?!って色の髪。
はみ出さないように範囲を選択して、どピンクでスプレー撒いてます。
そういえば昔はこういう感じで紫色の頭のおば様がたくさんいらっしゃいましたよねぇ。
先ほどのどピンクのレイヤーの合成方法をスクリーンにするとこのようになります。
アトレーユさんは銀髪の設定なのですが、普通に描くと白いだけだったり、灰色で地味になっちゃうんですよね。
字面だと銀髪って響きは美しいですが、絵にすると難しい。
私の場合、光で輝くように七色にしちゃってます。
今回はピンクですが、実は他に上記の手法と同様に水色のレイヤー、黄色のレイヤーを作ってます。
完成間近の調整で青と黄色は非表示にしました。
髪の毛だけでもレイヤーかなり重ねてますね。
今回はスプレーブラシで色味の変化をつけましたが、透明水彩ブラシで淡くつけたりもします。
水彩ブラシのほうが素朴さが出て好きですね。
背景やイラストの雰囲気との兼ね合いでその辺はいろいろと変えてます。
今のところの髪のアップ画はこんな感じです。
ここから主線にあれこれ加工します。
分かりにくいけど、ところどころくすんだ紫色に主線を加工しました。
主線のレイヤーで色調選択。主線の茶色を選択。
レイヤーを重ねて、その選択範囲のままくすんだ紫色のスプレーを所々に吹き付けてます。
あまり色味を変えすぎると目立つので、今回はわかりにくいですが、このような感じに。
全部が焦げ茶の主線よりも、若干柔らかくなりますね。
でも個人的に茶色の主線って結構好きです。
主線の選択範囲はそのままに、さらにレイヤーを重ねてます。
キラキラと光を散らす装飾ブラシで、線の上にだけ加工をのせます。
背景が風景ではなく単色でやる予定なので、線からはみ出るとなんだか浮いてしまうだろうってことで、このようにしました。
光の粒がのっているとより輝いて、完成度が高まる感じがします。
さらに光の当たっている部分を強調。
こちらも背景にはみ出ない様に、今度は下地の髪色部分で範囲を選択しています。
今回は主線よりも上層のレイヤーにしております。
黄色のスプレーで、合成方法を覆い焼き(発光)にしてます。
背景が風景画の場合は、その場面によって光の当たり方があるので、さらに加工していることが多いです。
どこまでやるのか、どこで止めるのか、加減がまだ難しいです。
とにかくキラキラさせるのが好きですね。
人物の塗りが終わったので背景。
渋めの紫色です。
下塗り用の濃い紫よりも淡い色味にしてます。
こういうレトロな色味、結構好きなんですよ。
装飾にアンティークな花のブラシで飾ってます。
そういえば、髪の毛の部分にもう少しキラキラを足してあります。
今回はレビューをいただいたので、割烹用に描いたイラストでした。
なので文字をいれております。
カリグラフィーペンで、縁取りをしてます。
それをコピペして新しいレイヤーに張りつけ。
文字の位置をずらして、文字色を変えて、サインもしました。
ちょっと寂しかったので、ちょびっと光のキラキラを飛ばして完成。
……と思いきや、みてみんにUPしてみると、なんだか目の部分が気に入らず……。
修正前
修正後
2話で右目の修正をしましたが、あの時は上にあげたんですね。
でも両目ともなんだか上すぎるような気がしてきて……。
そして若干頭大きいかな?
頭を削り、目の位置も下に修正しました。
目がたくさんレイヤー重ねているからどうしたものかと思ったのですが、目の部位だけでレイヤーフォルダを作っていたので、レイヤーフォルダを選択した状態で、目の周囲を選択して移動したら、フォルダ内のもの全部移動できたので事なきを得ました。
まつ毛はフォルダに入っていなかったのであとでずらしましたが。
今度こそ修正して完成。
やはり投稿してから見ると、それまで見えなかった気になる点がどんどんでてきますね。
あまり修正の必要のないのが理想的ですが。
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説明細かっ!!w
ものすごくたくさんの途中経過を使って説明してますね。今読むと何を言っているのかよくわからんって感じですけどもw
まだ作画方法が確立していないので、変なところでうろうろしている感じが否めません。線もなんか雑だし顔もなんだかおかしいしで、うぅ~んって感じです。
まぁこういう所から徐々に成長していったんだなということで。
それでは次行きましょー!