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1、 〜プロローグ〜 幼き少年の記憶と師

1、 〜プロローグ〜 幼き少年の記憶と師



海に囲まれた辺境の下町、ケインズにてオレは生まれた。

そこは海産業が盛んに行われている町で、賑やかで人当たりも良い感じが売りだった。


しかし、その裏では海産物がよく取れる上級階級と全く取れない労働者階級で生活の差が激しい町でもあった。

オレの生まれた家は労働者階級で、生活環境も悪く、両親は見栄を張って贅沢な食事をする中で、オレだけは貧しい食事しか取れなかった。


いつしか、両親はお金に困るようになり、まだ幼かったオレを奴隷商人に売りつけ、お金に変えた。


「コイツの綺麗な青髪は、奴隷としては価値があって高く売れるぞ」


「そうね。 私たちにとって全く役に立たなかったから、もういらないオモチャだわ。 ああ、一体いくらで売れるか楽しみだわ」


オレの中で両親への唯一の信頼はここで一切なくなった。この時の記憶も曖昧で、顔も姿も覚えてない。

奴隷として、狭い檻の中で長い月日を1人で過ごした。


そして、ある日。女性の聖騎士(パラディン)に拾われ、その時から毎日、剣術を習うことになった。


「私の名前は、ホワイト・シーカー。 城を守る聖騎士だ、よろしく頼む」


それからは、彼女の元で修行に励みながら、ケインズから遠く離れた城下町。マルティネスで城を守る〝見習い騎士〟として働く日々を送った。


12歳になった春。この城下町に現れた勇者ギルドにスカウトされる形で、オレは当時、まだ半人前だったが、勇者たちと冒険に出ることになっていくのだ。

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