班員
「ちょっと待てこれは・・」
四条は女子のメンバーが森宮しか残っていないことに気づいて何か起こるかもと思った。
四条は黒板のそばにいる森宮のもとに行き同じ班になることを告げる。
「森宮のグループが俺らと同じ班になるからよろしく。」
「わかった。ええ校外学習にせななー。」
四条も内心森宮との班になれて喜ばしい面もあった。
森宮の風格を一つでも学ぼうと四条は思った。
「ところで、あと二人は誰なんだ?」
角川が森宮の方に歩きながら問うと、
「春美さんと諏訪さんやなー。二人ともええ子やから仲よーしたってーな。」
「そうか。あそこにいる子たちか?」
角川は教室のど真ん中で会話している二人を指さした。
「せやなー。折角やしちょっとしゃっべてきーや。うちは仕事があるさかい代わりに頼むで。」
「そうか。なら行くか。」
角川は四条と後追と会話していた一ノ谷を連れて二人のもとに向かった。
「あのー。」
角川が声を掛けるとショートカットで元気が溢れる少女が明るく対応してくれた。
「君たちが私たちと同じ班になるんだよねー。私は春美夏、こっちは諏訪霞。よろしくね!」
「ああ。こちらこそよろしく。右から四条、角川、一ノ谷だ。」
四条はとても好印象を受けた。
ちなみに春美は高岡県出身でテニスの日本チャンピオン。
諏訪は金沢県出身で茶道の日本チャンピオンだ。
「諏訪ー、元気そうだな。」
一ノ谷が親しげに話しかけると、
「う、うん。いっちーも元気そうだね。」
諏訪も普通に返した。
どういう関係だとほかの三人は思った。
「二人はどういう関係だ?」
角川が聞くと、
「中学が一緒だったんだ。」
一ノ谷が答えた。
「いっちーと一緒の中学なんだ。そりゃーいいな。」
四条はみんな仲良くなれそうだと思った。」
「いやー、同じ中学から二人もここに受かって当時はおまつりさわぎだったんだぜー。なあ、諏訪。」
「うん。でも同じクラスになれるなんて思わなかった。いっちーとまた書道茶道っていわれるのかなー。」
「そんな時期もあったなー。」
二人は思い出話に夢中になった。
他の三人も笑いながら二人を見ていた。
なんだか故郷のことをつい思い出してしまいそうになっていた。
「皆さん、席についてください。」
森宮の合図でこの時間は終わった。
いよいよ校外学習が迫りクラス一同がとてもわくわくに満ちていた。




