図書館にメンバー
翌日、早速神折たちは対策をするべく集まっていた。
メンバーは神折、越谷、鷲宮、鈍間の四人だ。
集まった場所は学校内の図書館。
国立なだけあって蔵書率は全国の中でも指折りの数である。
「へー。こりゃたまげた。」
このメンバーの中で唯一図書館に来たことがなかった越谷が驚きの表情を浮かべていた。
ちなみに越谷のフルネームは、越谷春太。
北海道出身。
北海道のみ以前の都道府県制の名残が残っており、札幌県などとならず北海道という一つのくくりになっている。
元スキージャンプの全国王者だ。
ちなみに父親も有名なスキー選手で、オリンピックに二度出場している。
「たまにはこういうところに来ないと折角この学校に来た意味ないじゃん。二年にもなって一回も来てないのは流石に興味なさすぎだよ。」
そう越谷に返したのは鷲宮瞳子。
東北の花巻県出身。
現日本のスーパーモデル。
これからの将来、王とモデルの二刀流に注目されている。
「でも、今日を機にここの良さも分かると思う、ます。」
自信がなさそうに喋った少女が鈍間亜矢。
旧島根県の隠岐県出身。
元弓道の全国王者。
離島出身者の入学者は極わずかだが、その中でも入学したエリートだ。
「よし、早速本題に入るぞ。適当なとこ座れや。」
神折の指示で丁度四脚が対面に並べられた机に四人は腰かけた。
このメンバーに決まった時からこのメンバーの中を指揮する役目に神折が自然になっている。
しかし、ほかの面々もそのことについては何も触れることはなかった。
神折には自然に人の上に立つ素質が既に備わってきている傾向が見られたということだ。
その能力値は森宮の四分の一程度にまで達したところだ。
ちなみに森宮は既に一流の王に匹敵する、もしくはそれ以上の王の素質が備わっている。
そのことを考ええると、神折の能力も生徒の中ではかなり高いということが分かる。
そんな神折を筆頭に二年一組の中でもかなりの優秀な人材がこの面々に集結していた。
「取り敢えず、去年もこのレースに出たことあるやつはいるか?」
という神折の問いかけに対して鷲宮が真っ先に反応した。
「私は去年出たよ。自慢じゃないんだけど一位だったんだよね。まあそこまで対策して臨んだわあけじゃなかったけどね。センスってやつかも。なんちゃって。」
「なるほどな。俺も去年出たから二人が経験者なわけか。確かに俺もと言いたいところだが去年は森宮にやられて二位だった。本当に情けない。だからこそ今年こそは一位を取らなければならないんだ。」
このメンバーの中で王様レースの経験があるのは神折と鷲宮の二人だった。
しかしこの二人、感覚で物事をするタイプのためあまり参考になりそうな意見は出なさそうである。




