勝
古墳編最終回
ポイントが付与されました。
その文面が写真を送った森宮の携帯に届いた。
まさかのこの地域一帯が古墳説が正しかったのである。
これには班員、特に四条が一番驚いていた。
「マジか。やったぞ。勝った。勝ったー!」
四条は雄たけびを上げた。
他の班員も満足そうな顔をしていた。
すると突然、車から運転手が降りてきた。
四条たちの方に歩きながら帽子と付け髭を取っていた。
「先生?!」
角川が近くに来た運転手を見て顔が流川先生だということに気付いた。
「流石は私の生徒ですね。満点の答えにたどり着きました。今回の優勝はほぼ間違いないでしょう。先におめでとうと言わしてもらうよ。」
先生はそう話したが元からこうなることが分かっていたんじゃないかと角川は思った。
「しかし先生、何故運転手なんかにわざわざ扮してここにいたんですか?」
「簡単です。こんなところどの班も行こうとは普通思わないでしょう。しかし、今年は君たちが行くことを決めた。ならばそこの古墳には誰かつき添いが必要だというだけです。」
角川はもっと深い意味があったのではとも思ったが、大筋は意味が通っていたため納得した。
「取り敢えずポイントももらえたしさっさと帰ろか。集合時間間に合わんかったら意味ないからなー。」
「そうだな。森宮の言うとおりだ。帰るとするか。」
「では先生、帰りの運転もよろしくお願いします。」
森宮が先生に伝えると誇らしげな顔で、
「帰りましょう。」
と言った。
帰りの車は疲れていたのか森宮以外全員寝てしまった。
助手席に座っていた森宮は先生との貴重な会話の時間だなと思った。
「先生はこの校外学習ではこの班が勝つと最初から予想していたんですか?」
「そうですねー。完全にとまでは言えませんが、おおよそそう思っていましたよ。」
森宮は今なら聞けるかなと思ってある質問をした。
すると、先生から驚きの答えが返ってきた。
「今全ては言えませんが、森宮さん。少なくともあなたは私と敵対関係になるでしょうね。」
森宮はやっぱり何かあるんだなと思った。
と同時に何か起きる前に対処しなければとも思った。
そうこうしているうちに東大寺に到着した。
車から降りると相変わらず一ノ谷が吐いていた。
それをみんなが笑いながら見ていた。
今回勝てたことがこれからにつながると四条は思った。
そして流山先生も何か収穫があったようである。
「やはり四条君はこちら側の人間になるべきかもしれないな・・・」




