探索
諏訪の一言は見事にスルーされかけていた。
「そんなことよりこの状況をなんとかすることを考えようぜ。俺はまだ諦めずに・・・」
四条が諏訪の話を遮ってしまいそうになっていたところを春美が話を戻した。
「ちょっと待って。霞が今大事なこと言った気がするんだけど。どういうことか詳しく聞かない?」
春美の提案で四条はそれもそうだなと思い、軽く頷いた。
諏訪は自分の思ったことを詳しく説明しだした。
「この道路って本当に道路なのかなって。なんというか不規則に進んでいるというか道路の波が激しいというか。なんとなく普通の道じゃないなって思って。でもこれ以上のことは分からないので。ごめんね、中途半端なことしか言えなくて。」
「いや、実は俺も変な感じはしてぶろろろろろろろろ・・・・」
一ノ谷が諏訪の話に賛同しようとしたが車酔いで最後まで喋れなかった。
ビニール袋を両手にただひたすら吐いていた。
もうこいつはどうでもいいと森宮は思いながら代わりに喋りだした。
「まあ要するにあれやな。もう既に古墳に近づいてるのかもしくは、もうこの場が古墳なんかもしれん言うことでええんか?知らんけど。」
かなり的を得た意見だったため全員納得しかけたが知らんけどが語尾に来たせいで少々戸惑った。
しかし、言っていることには諏訪がかなり納得していた。
顔を崩してそういうことが言いたかったと言っているようだった。
角川が話を聞いて、
「じゃあ取り敢えず車を降りて確かめるか。何か手掛かりがあるかもしれない。」
班員は頷いて運転手に一度車を止めてほしいと角川が頼んだ。
運転手は直ぐに車を止めてくれた。
周りには草むらが広がっているだけだったため、車は路上?駐車をした。
班員は車から降りてまずは地面の確認をした。
一ノ谷は車から降りて外の空気を吸えたからかようやく回復した。
春美が地面を触ったり草を抜いてみたりしていた。
しかし、若干凸凹しているだけだった。
「思ったより普通だなー。道として利用してもおかしくはないと思うんなー。」
春美の意見に班員は少しがっかりした。
また一から始めないといけないのかーとみんなが思っていた。
とっさに回復してまともに喋れるようになった一ノ谷が確信したような顔で発言した。
「これ多分、古墳の上だよ。俺たちはずっと古墳の上をドライブしてたんだよ。だって古墳が視認できるくらいの大きさなんて誰も言ってなかっただろ。こんなに広い草むらだけ広がっているのも不自然だしな。」
いい意見にも思えたが一ノ谷が酔っていたこともあって百パーセント信じたものはいなかった。




