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更衣室でイケメンと

新出キャラが毎回出てくるのは、始まったばかりだから仕方ないよね?

「ほぇ~。でかい建物だな」

「へへへ、でしょー。ハーンベルク魔法学院にはなかったの?」

「あったにはあたけど……」

 実技演習スタジアム。ここの学生が授業や自主練習の際に使用できる建物だ。古代に存在していた闘技場を連想させるような風貌は強者の身を受け付けているといわんばかりだ。

 いいよどむ俺の顔を、リューネがのぞき込んできた。いかにも、不思議そうな顔をしている。

 ハーンベルクの実技演習はこんなたいそうなところで行われたものではなかった。体育館のようなところに、個室が一クラス分用意されていて、その中には最新の設備があった。思い出しただけでも、頭が痛くなる。あそこは、いい思い出がない。

 スタジアムの中に入った俺たちは、受付に座っている女性に学生証を見せ、中に入った。スタジアム内には、メインスタジアム、第二スタジアム、第三スタジアムがあり、同じ時間に三クラスがここを使える。俺たちが使うのは、メインスタジアム。一番きれいなところだ。特権という奴だろうか。

 更衣室の前でリューネと別れる。時間もいい感じだったので、中に入るとクラスメイトの八割が着替えの最中だった。

 ロッカーに荷物を入れて、体操着に着替える。制服も動きやすいように設計されているのだが、演習で使用して、切れたとかあれば通学などに支障をきたしてしまうため、体操着に着替えるのが基本となっている。ちなみに、校内選抜戦や学園対抗魔法戦は制服で行われる。

「おう、新入り!」

 上着を脱ぎ、あらわになった上半身に平手打ちをされた。ぱちんと小気味のよい音がする。背中には、きれいなモミジが紅葉を迎えているだろう。

「痛い」

 振り返り、じろっと背中をたたいてきた少年をにらんだ。赤い髪の毛が特徴的な高身長のイケメン。整った顔をクシャっと崩して、ごめんごめんと頭を下げてきた。

「俺は、グレン。グレン=フェルシア。君の朝の自己紹介聞いて話したいと思ってたんだ。よろしくな」

 グレンは、さわやかな笑顔を浮かべて手を差し伸べてきた。

 いつものことながら、その手を取ることをためらった。ハーンベルクにいたころから変わらない。言葉の裏の真意を読み取ろうとしてしまうのだ。俺が騎士という最底辺のスキルを名乗る以上、向けられた言葉に他意があると勝手に解釈している。性格が悪いこの上ないのだが。

 そんな俺の反応を見て、グレンは困ったような顔をしていた。しかし、何を思ったのか、自分から俺の手を握ってきた。

 突然のことに、反応できなかった。いつもならすぐにでも振りほどいたりするのだが、そんな気は起らない。

 彼のことを疑った自分が恥ずかしくなった。こんな豆だらけの手をしているやつが悪人なわけがない。グレンの顔を見ると、わかったろ? 俺は大丈夫な奴だぜといっているような顔をしていた。

「疑って悪かった。改めて、俺はリューク。よろしくなグレン」

「おう!」

 グレンは呼応したように、きゅっと手を握ってきた。あれ、もしかして、こいつ、そっちのけがあるんじゃ……。俺は手を振りほどくと、さささと後ずさった。

「え!? どうしたの?」

 急な拒絶にグレンは顔を曇らせた。いや、身の危険を感じたんだよ。


次回は、戦闘シーンに入れるといいなぁ……

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