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学校に来たぞ

一日一本。悪くて、3日で1本のペースで描ければと思います。

「まさか、ハーンベルク魔法学園に一年しか通えないなんてなぁ……」

 目の前にそびえたつ白金のお城を見ながら頭を抱える。俺は、あの後、ちょっとした問題を起こして退学になった。絶対、俺悪くない。

 その理不尽さの前に騎士としての未来を断たれそうになった。しかし、当時の担当だった教師がこの魔法学園にコネがあり、スンでのところで、魔法学園生としての生活をこれからも過ごすことができたのだ。

 ハーンベルク魔法学園は黒基調の校舎と制服だった。さらに、魔法学園内で圧倒的権威や生徒の強さを誇っていたのも伊達ではなく、近衛騎士団が使っているような最先端の設備が整っていた。騎士や魔導士を目指すものにとって、これ以上の環境はないだろう。

 しかし、今俺が身に着けているのは。白いブレザーに紺のスラックス。そして、目の前にあるのは白金のお城、もとい、校舎。少し環境が変わっただけなのに、すごく違和感を感じて、胸がむずむずする。

 ミュータイン魔法学園。ミュータイン王国に点在する魔法学園、そして、新たな俺の学び舎。

 ハーンベルク魔法学園に圧倒的な強さがあるというならば、このミュータイン魔法学園は随所に尖った生徒が多くいるのが特徴な気がする。言い換えるならば、変な生徒が多い。その成果、学園対抗魔法戦では、いい成績を残したのを見たことはない。はぁ、ため息が漏れるしかなかった。

「まぁ、決まったことはどうにもならないしなぁ……頑張るかぁ」

 俺は、今日からこの学園に通うことになっている。そして、この学園は今日が新学期の始まりだ。ちなみに、退学させられてから今日までの俺は、トレーニングとだらけの繰り返しでしたとさ。

 実は、昨日、学園の説明やらなんやらで学校に来なければならなかった。しかし、おととい入寮したばかりの俺は、剣を振るために外に出たら、いつの間にか、よくわからないところにいた。結果、大遅刻をする羽目になり時間が無くなった。そのため、急遽、始業式の前に、大目玉付きで案内が行われることになったのだ。

 これから起こられるためだけに、教師が集まっているところに行くなんてなぁ。自分でも、そんなことをするのは馬鹿だし、破ろうと考えない俺は根が真面目なんだろうなと思う。まぁ、未来を考えると、足が動かなくなるのだが。

 えい、ままよ! 投げやりになった俺は、今から行く羽目になる地獄をきつくにらんだ。ちなみに、にらんだ先が、本当に教師のいるところなのかは、一度も中に入ったことがないので、会っているかはわからない。

 そして、一歩を踏み出した。これから始まる学園生活に希望を、新たな出会いに祝福を。

 一歩もしないうちに、空気が揺らいだのが分かった。そして、次の瞬間、右目の視界の端に火柱が上がったのが見える。しかし、そんなことは気にせずに、一歩一歩進んでいく。

「って、は? 火柱?」

 もしかして、俺を祝福するための演出? 粋なことをするじゃないか。演出ならば、すぐに消すことだろう。

……。……。ちょい待て。全然消える気配ないじゃねーか! 早くしねーと、やばいぞ。反射的に、その日の上がる方向に走り出していた。 


今回も付き合っていただき、本当にありがとうございます。今後も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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