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6話:夢子とスキー3

「さっきの2倍位の距離を滑って待ってますと告げ勢いよく滑り出した」

「次ぎリフトに乗り一番上のまで行き、再度、身体をほぐした」

「勢いよく滑り出し米粒みたいに小さく見える所まで一気に滑り降りた」


「着いたのを確認してから安田が滑り始めスピードを上げ滑った」

「一度も転ばすに、一気に滑れ、ひと安心した」

「彼女の所に到着すると完璧、もう教えるところはないわ」


「これで、大丈夫と太鼓判を押してくれた」

「じゃー行くわよ、ついてきなさいと大きな声で言って滑り始めた」

「直ぐ、その後を精一杯のスピードでついていった」


「でも彼女のスピードに、ついて行けず直ぐに引き離される」

「しかし、自分のペースを守って基本に忠実に滑り降りた」

「力任せのターンではなくスムーズなターンで良くなった」と言い、

「こんなに上手だとは、思ってもみなかったわと笑った」


「また、今度、スキーする時は、志賀高原や白馬、栂池の5kmのダウンヒルを一気に一緒に滑りたいくらいだわと言ってくれた」

「彼女が、一緒に滑り出し、どっちが早くつくか競争よ言った」


「直滑降で滑り出したので、負けじと直滑降でついていった」

「でもスピードが怖くパラレルターンを始めて彼女が視界から消えた」

「それでも緩斜面では直滑降で滑りスピードを上げ下りていった」


「待っていた彼女は、全部、直滑降で滑ったわと興奮気味に話した」

「でも調子に乗ってきた時にスキーの事故が起きるのよと語った」

「だから、一休みしようとゲレンデのを下ってスキーを外した」


「レストランに入りショートケーキのついた珈琲セットを頼んだ」

「すると、彼女が、あなたと滑るの楽しいと抱き付いてきた」

「安田は、恥ずかしいからやめろと言い照れた」

「そんな安田さんの顔、可愛いと、彼女がふざけて言った」

挿絵(By みてみん)


 こうして何回か滑り、遅い昼食をとり15時近くなったのでレンタルスキーを返し彼女がハイエースで新潟駅まで送ってくれた。

「帰りの車の中で、彼女が明日から仕事と聞いた」

「明後日からと言うと、もう一晩泊まってよと言った」

「安田は何て答えたら良いかわからず困り黙った」

「大丈夫だよねと彼女が決め、とても駄目だと言えなかった」


「そのうち新潟市の郊外のモーテルに入った」

「その彼女の気持ちが、わかるような気がした」

「そこで、彼女のなすがままに時を過ごして激しい逢瀬を楽しんだ」

「彼女は、まるで自分が生きてる証を求めるように快楽に浸った」


「それを冷静に見ている自分が情けなく思えてきた」

「ただ彼女が楽しんで笑顔になってくれる事がうれしかった」

「快楽の内にある奈落の底に落ちるようなスリル感」

「この非日常感が安田にとってたまらなかった」

「ただひたすら快楽の沼に入り時間をかけ逢瀬を楽しんだ」


「その後の激しい疲れで、いつの間にか泥の様に深い眠りに落ちた」

「深い眠りから覚めると、もう日が上がっていて朝9時」

「急いで、身支度をしてチェックアウトした」

 車に乗って近くのレストランに入り朝食をとり今回のスキーの事を話した。


「帰り際、彼女が、今度、電話して東京へ行くから案内してくれると告げた」

「上目遣いに話すので、良いに決まってるだろと笑いながら答えるた」

「彼女は、安心したのか良かったと言って、うっすらと涙を浮かべた」

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