52話:(最終章)食中毒が起きた2
少しして病室を後にし彼に教えてもらった電話番号に電話して奥様に用件を伝えて家へ伺った。残った唐揚げは、これですと言うと、
「全部いただいて検査させていただいて宜しいですかと聞くと好きにして下さい」と言うので持ち帰り立川保健所に持ち込み理由と患者さんの状況と嘔吐と下痢の話と検便と嘔吐物がない事も話した。
「調べて見ますが、食べて、すぐに症状が出たんですねと確認するのでそうですと答えた」
「検査して、また連絡しますと言われ連絡先を教えた」。4日後に会社に保健所から電話がかかって来て安田健一にかわって結果を聞くと黄色ブドウ球菌、セレウス菌、陰性であると報告された。
すぐに、この結果を安田達夫に知らせると
「やはりそうかと言ったので、どういう事ですかと尋ねると詳しい事は後で話す」と電話を切った。達夫は病院に見舞いに行った後、立川郊外に住む、木村大悟、男性、78歳について、彼の家の周りの住人に聞いて回った。
すると昔から近所で、家族3人で小さな定食屋をやっていたが立川に新しく
できた料理屋に、お客を奪われて、お客が減りだして、夫婦で継続して店をやっていたが、続かず10年前に店をたたんだ事がわかった。
彼に、真実を話しても、面倒な事になるだけだから、事を大きくしないでおく事にした。数日後、社長の健一と達夫が、木村大悟の家に菓子折をもって行き、早期に、退院できて良かったですねと言うと、ばつが悪そうな顔をしていた。
食中毒の検査結果はと聞くので、達夫がそれは、
「あなたが一番良く知ってるはずですよと言うと、そりゃどういう意味だと怒るので木村さんが昔から近所で食堂をやっていた事はわかってます、その苦労も同業者として良くわかります」。
「しかし食中毒と嘘を言って因縁を付けるのは良くない下手すれば評判ががた落ちになり、あなたの店と同じように、倒産するかもしれないのですよ」と、冷静に言った。すると
「奥にいた奥さんが出て来て、旦那さんに、あんた、本当に、そんな事をしたのと怒鳴った」
「いくら何でも情けないよと、大声を上げて泣き崩れた」
「旦那さんが、申し訳ない『妻有の里』のせいで、店がつぶれ、最近、首都圏で急成長して行くのが、悔しくて、こんな事をしたと謝った」
「すると達夫は、懐から封筒を取り出し商売人の心意気を忘れなかった奥さんへの心付けですと言い奥さんに渡した」
「旦那さんが土下座して頭を畳に、こすりつけ本当に申し訳ありません」と、
「涙ながらに謝るので達夫は、お互い残り少ない人生だ真っ当に生きていこうぜ」と言い残し、社長の健一と共に、彼の家を後にした。
「帰り道、健一が、親父って、やっぱりすごいな見直した」と言うと、達夫が、
「今度は、お前が、俺の代わりに、妻有の里を守っていくんだぞ」と言うと、
「その二人を照らす月が微笑んでる様に帰り道をしっかりと照らすのだった」
(終了)
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