5話:夢子とスキー2
ハイエースは、働いてるスナックで買い出しや、お客さんの送迎に使ってる車で自由に使わせてもらっていると言った。生活が苦しいというわけでもなく贅沢もできずという感じで、若さをもてあましていると愚痴っていた。
「冬は暇なので付き合ってくれないと彼女が言った」
「月岡温泉の宿に着くのが遅くなるわよと知らせた」
「とにかく寒いから温まろうと言うので、君に任せるよと笑った」
「夕食を終えて20分くらいでモーテルに入り車を止めた」
「2人で風呂に入り、いちゃついて盛り上がりベッドイン」
「そして彼女のさみしさを埋めてあげた」
「よほど優しさに飢えていたのか長時間、逢瀬を楽しんで果てた」
「持参のおにぎりとパンを食べて夜22時にチェックアウト」
「今度、暇な時、東京に来いと安田が夢子に言った言葉に涙を浮かべた」
「楽しみにしてるわ、暇なシーズンには電話するねと答えた」
「夢子さんに明日、一緒にスキーしないかと安田が尋ねた」
「えー、行くわと言い、喜んでくれた」
「じゃー宿に朝10時に迎えに行くねと夢子の声が弾んだ」
「宿に戻り、もう一度、温泉に入って熟睡した」
「翌朝、9時に朝食を食べフロントの脇で夢子さんを待った」
「明るい声で、おはよーと言う夢子の声でハイエースに乗り込んだ」
胎内スキー場へ到着しレンタルスキーを借りゲレンデへでた。
「安田さんは、上級コースでも大丈夫と聞いた」
「その声に、腕前は中の上と言った所かなと笑って答えた」
「じゃーリフトで頂上まで行き林間コースを滑ろうと言った」
「スキー場の斜度に慣れて来たらチャンピオンコースへと告げた」
「夢子さんスキーが上手そうだから教えてくれよと話した」
「喜んで教えるけど厳しいわよ、ついてこられると笑った」
「すぐ、4本のリフトを乗り継いで頂上へ着いた」
「準備運動、特に体感の屈伸と手、足、膝、足首の屈伸を入念行った」
「その後、スキー板を履き、装具をチェック」
「続いて林間コースに入りでついて来てとかけ声をかけた」
「安田は夢子の後をパラレルでついていった」
「転ばないのを確認して、大丈夫そうねと言葉を投げかけた」
「それを見てかなり滑って下で見てるから上から滑ってみてと言われた」
「数百メートル先で彼女が上げたストックを下げスタートの合図した」
「そこで、パラレルで滑り始たが後傾が気になったが倒れず滑りきった」
そうして、彼女の所まで滑った。
「彼女が悪くないわねと言ってくれた」
「次ぎに悪い点が、どこか、わかると質問した」
「そこで、後傾である事、右回りがぎこちないと語った」
「わかってんじゃないと笑った」
「後傾は傾斜に常に直角に立つ事を心がけること」
「緩斜面で直滑降をして感じを掴めばわかるわ」
「ターンがスムーズにいかないのはプルークボーゲン・足をハの字して左右に体重をかけて曲がる技術を練習すれば直ると教えてくれた」
「膝の屈伸をして完全に体重を移動できれば良くなると告げた」
「この2つをこの先で練習していきましょうと語った」
「そこで、膝の曲げ伸ばしを多少オーバーに行った」
「次に回転したい側の足に体重を完全にのせる事を心がけた」
「そう、上手、都会の人にしては十分、上手と誉めてくれた」
「何回も練習しながら、ゆっくりとゲレンデを一番下まで下りた」
「もう大丈夫、このスキー場のどこでも滑れるわと話した」