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48話:広瀬社長の葬儀

 達夫は、我に返り、まず「妻有の里」人達に連絡するように妻の夢子に指示。そうして2人で手分けして電話かけまくった。1時間程して連絡するべき所は連絡し終わり、次に、以前、葬儀で世話になった会社に電話をして、葬儀場の手配をお願いした。


 打ち合わせの時間と場所を言い、奥さんの広瀬裕恵さんと夢子とその場所に行き葬儀の打ち合わせをした。4日後の午前11時に立川葬儀場を予約してもらい、奥さんの裕恵さんの代わりに事務処理を代行することを了解してもらった。


 何から何まで、済みませんねと、裕恵さんが泣くのを見て、こちらこそ、いろいろお世話になったので、恩返しは当たり前ですと言った。3日後の1月31日、午後4時から広瀬政夫さんの家でお通夜をして裕恵さんが、来る方、一人一人挨拶していた。


 事務的な事を夢子が手伝い、その晩、広瀬さんのお宅に泊まり翌日の告別式に出かけた。10時半過ぎに立川葬儀場に入り、記帳簿、返礼品などを点検すると11時、続々と葬儀の参列者達が一斉に入ってきたので、「妻有の里」の若手に名前を聞いて席に案内するように指示。


 その後、葬儀の冒頭、安田達夫が挨拶した。百人以上が来て故人の人脈の多さが忍ばれた。そうして、型どおり葬式は進行して、お墓に行く時、夢子に行ってもらい達夫は、帰られる方々に「妻有の里」の代表として、お礼と感謝の言葉を述べる続けた。


 中には、東京都知事の名代の秘書さんが来て、名前を記帳していったのには驚かされた。そうして、午後5時に全てが終了して広瀬裕恵さんに、お礼を言われたので、また何かあったら、相談して下さいねと安田達夫が言い、自宅へ帰った。


 帰ると達夫は夢子と相談して、当面2人で協力して「妻有の里」の今後の体勢を考えようと言った。広瀬裕恵さんは、会社の事にあまり関わっていなかったので、当初、安田達夫が、「妻有の里」の社長と専務を決めて新体制で経営できる様にするしかないと考えた。


 夢子が、社長は、副社長の山村英彦さん副社長は、工場長の張本武雄さんが良いと言うので、達夫も、それで行こうと決めた。翌朝9時から「妻有の里」で緊急会議を開いて安田達夫と夢子から、人事を発表すると社長に山村英彦さん、副社長は工場長の張本武雄と決定。


 誰も異議を唱える者がなく決定。社長の山村英彦さんに財務情報や経営状態については、時間をかけて、覚えてくれれば良いと達夫が言った。副社長の張本武雄さんには会社で決定した事を社員に伝える役目をして下さいと話した。


 2人ともわかりましたと言い、とりあえず慣れるまで達夫から指示したり説明したりしますと言うと助かりますと喜んでくれた。2021年になっても海外から東京や日本に来る人は多く、簡易ホテルの中食の需要は衰えずに、順調に販売を伸ばしていった。


 投資の回収も順調に進んでいった。達夫は夢子に、これから投資の回収し現在の状況を維持し給料を払い続ける事に専念していければ良いと話した。それしかないと言うことになり、達夫は、社長の山村英彦さんと副社長の元工場長の張本武雄に、この話を伝えた。

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