表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/52

17話:コックさんの採用試験

 この年、新潟日報に東京・立川の新潟料理店「妻有の里」で40歳までの若手料理人と募集する記事を載せると、10人の応募があり、11月の第2水曜日11月9日に10人と面接する事になった。面接には店長と夢子と副店長の3人が出席した。


 実地試験はエビ天・へぎ蕎麦と玉子丼と自分の得意料理1つの3つを1時間以内に仕上げて、12時から13時がA、B、Cさん3人同時に13時10分から14時10分もD、E、Fさん3人同時に、最後、14時20分から15時20分が、G、H、I、Jさん4人同時に試験することにし、計10人の実地試験を行う事にした。


 応募の用紙を見ると、有名なホテルのコック、有名温泉旅館のコックなどコック歴10年以上のベテランばかりだった。最初の3人は、新潟駅近くの有名ホテルのコックAさんと、老舗の料理屋の主人の弟Bさん、中華料理屋の2代目の弟Cさんだった。


 料理の印象は、Aさん、Bさんは、無難な味付けで、上品であったが、個性が弱い。ちなみに、得意料理はオムライスだった。玉子丼も無難な味付け。Cさんは。蕎麦の茹で方がいま1つ、天ぷらは問題ない、得意料理は麻婆豆腐。


 これには、驚いた位の上手い味で辛いだけでなく鼻に抜ける独特の上品なしびれというか、辛みがすばらしい1品。13時10分からの試験のDさん・リゾートホテルの経営者で料理得・Eさん・新潟の有名店の第三のコック、Fさん・和風料理で有名な高級旅館の副料理長。


料理の結果はDさん・全体的にいま1つ、可も無く不可も少ない。Eさん・蕎麦の茹でOK、玉子丼も基本通り、カレーライス・甘味があり悪くはないがパンチ不足。Fさん・蕎麦はOK、天ぷらは上手、玉子丼も見た目が綺麗、すき焼きも旨い。


しかし、食堂で出す料理ではない感じ。最後の14時半からの試験の4人グループ、Gさんは新潟の有名デパート最上階の食堂レストランの副料理長。Hさんは、中国から帰化した調理師のお父さんの次男、長岡の中華料理店、副料理長。


 Iさんは、新潟の老舗高級ホテルの副料理長。その後、料理の評価は、Gさんは、蕎麦、玉子丼、ナポリタンも合格。長岡の中華料理店、副料理長I・新潟の老舗高級ホテルの副料理長、Gさんは、蕎麦は合格、玉子丼も合格、ナポリタンは、昔風の甘めの平凡な味で今1つ。


 Hさん、蕎麦は合格、天ぷらも合格、豆板醤入りの辛いソースで食べる水餃子は、旨いの1言。合格の判定には時間がかかるので、後日、電話で知らせることにして受験された方には、全員、お引き取りいただいた。


 皆さんの料理は全て残しておいた。店長が夢子と副店長に一番、二番に旨かった料理はと聞くと店長がCさんの麻婆豆腐、Hさんの水餃子、夢子も店長と同じだった。副店長は、Cさんの麻婆豆腐とFさんのすき焼き。


 これを合計するとHさんの麻婆豆腐3票と水餃子2票、Fさんのすき焼き1票。店長がみんなの考えの中に、へぎ蕎麦とか新潟料理という考えではなく新しい物を取り入れたいという気持ちが、強いことが良くわかった。かといってメイン料理が何かわからない店では困る。


 しかし日本料理屋の裏メニューのカレー、フランス料理屋の裏メニューの中華風シーフード・チャーハンとか、メイン料理に、1つパンチのある料理として、裏メニュー的に入れるか、2つ目の柱の料理として提供するかのどっちかだと言った。


 すると夢子が、やはり新潟料理屋の裏メニューの絶品・麻婆豆腐の方が良いと告げた。もし想像以上に繁盛して多くの支店を出せるようになった時は中華専門店として独立するのは、良いが、それには、まだ早すぎると思うと言った。


 副店長は、夢子に賛成。店長も、その方が無難かも知れないと意見がまとまった。店長がもし、今年、昨年の2割増し以上の利益が出れば2人麻婆豆腐、水餃子とも来春に雇い、それ程でもなかったら1人麻婆豆腐だけ雇うと言う事にしたいが、どうかと言うと他の2人とも賛成した。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ