用語
自衛隊統合派遣部隊”JSDF-UnificationDispatchForce” 改正自衛隊法による海兵自衛隊と共に編成された第4の自衛隊。2018年度末時点で総兵力32万（PMC、傭兵等を含む）北方、中部、南方の3つの方面作戦群と、即応機動作戦群で構成され、各作戦群隷下に3つ前後の旅団、前方監視大隊（方面作戦群のみ）、2つから3つの巡航ミサイル連隊、2個前後の航空団、2つ前後の護衛隊群（中部方面作戦群は担当戦域に海がないため、護衛隊群を持たない）、方面輸送団などの部隊を持つ。
魔術 エネルギー直接転換理論で発動される技術全般を言う。人や魔物が使用するものを生体魔術、機械を使用するものを機械魔術と呼ぶ。
魔装砲及び魔装銃 機械魔術兵器の一種。実体弾式と光学式とあり、光学式はビーム兵器にカテゴライズされる。実体弾式は、通常の火薬式の銃火器同様金属製の弾丸を打ち出すが、メカニズムはレールガンに近いと言われる。両方の機能を持つ複合式も存在する。魔装銃及び歩兵用魔装砲は、他の機械魔術同様重力をエネルギー源としてエネルギー回復機能があり、光学式であれば理論上無限に射撃可能。欠点として、口径や連射速度が大きくなるほど必要なエネルギー量が増大し、外部電源を必要とすること、特に光学式は発熱量が大きく、冷却装置を要すること。魔装銃の場合、反動やガス圧による自動装填装置が搭載できないため、別途装填装置の必要とする。また、直接的な魔装銃の欠点ではないが、加工精度の問題で命中精度が悪く、アルテリア帝国軍のRA-30アサルトライフルの場合、ほぼ同規模の89式小銃と比較してその7割程度の精度となっている。2019年現在、防衛装備庁では魔装砲の技術を使い、レールガン及びビーム兵器の開発を進めている。
空中機動艦艇 重力制御機関で飛翔する艦艇の総称。アニメやゲームなどで飛空艇と呼ばれる航空機と同種の存在。重力制御機関は規模が大きいほど効率が良いため、大型艦艇が多い。主動力にディーゼルエンジンやガスタービンを使用し、特にガスタービンを使用する小型艦艇は、排気をジェットエンジン同様推進力に使用し、最新のものではVTOLの様に揚力の補助に使用している。
通路 日本など第1世界と第2世界を結ぶ、文字通りの通路。2019年時点で日本に6箇所、フランスに1箇所、中国に1箇所、イギリスに1箇所、ボスニアに1箇所、アメリカに1箇所（発見順）が確認されている。日本以外の各国は、第2世界の公用語が日本語に近いもの（単語レベルで英語、ドイツ語、中国語等が使用されている）のため、コミニュケーションに苦慮している。空間が歪んだ場所に置いて、その歪みを安定化されるために出現するという仮説があり、空間の歪みの原因が放射線であるとされ、被爆国であり原発事故のあった日本に多い根拠となっている。
アルスタール大陸 第2世界南半球最大の大陸。東西の長さはユーラシア大陸とほぼ同規模。四季が存在するが若干冬が長く、日本の東北地方に近い。天然資源が非常に豊富で、石油だけで推定埋蔵量は第1世界の年間使用量の1000年分とも言われている。
ベルニア王国 東部アルスタールの大国。海運業と重化学工業が盛んで、豊かな経済力に裏打ちされた強力な陸軍と海軍を持つ。人口の8割を獣人が占める。首都はクレイドル市。人口は1億20万人。
ウェンディーネ自治王国 ベルニアより北部の農業国。重打撃力型のベルニア軍に対して、機動力重視の軍備を持つ。首都はフリーリア特別行政市。人口は9800万人。
アルバ公国 大陸東端の国で、本戦争でアルテリア帝国軍の侵攻を受けていない。水産業と鉄鋼業が盛んで、精密機械工業も優れている。空中機動艦艇を多数保有し、大規模空中電撃作戦を得意とする。首都はアルカディア市。人口は9200万人。
ウェリントン自治州 ウェンディーネ自治王国を宗主国とする自治州。独立国並みの自治権を持つ。アルテリア帝国軍占領下。首都はウェリントン市。人口は3200万人。
ヴァレント市国 大陸最小の国。鉱工業が盛んではあるが、近年は金融業で栄えている。大陸横断鉄道が通ってはいるが、地形的、戦略的理由から、アルテリア帝国軍の侵攻を免れている。首都はヴァレント市。人口は59万人。
アノール共和国 ヴァレント西方にある小国。人口は100万人。
レシェト共和国 アノール共和国の隣国。人口は92万人。
クロバト連邦 アノール共和国、レシェト共和国南方の国。人口は80万人。
ロンデル共和国 ロンデル島及び西ロンデル島を領土とする国。高緯度地域ではあるが、暖流にお陰で比較的暖かい。首都はマリアンヌ市。人口は9120万人。
クレール王国 大陸中部の大国。アルテリア帝国軍占領下。北西部にはエデン砂漠が広がる。人口は1億9400万人。首都はブロスペクト市。
レシェール王政連邦 大陸南西部の大国。アルテリア帝国軍の侵略を受け、領土の6割を占領されている。日本とは国交自体は結んでいるが、余剰戦力不足により共同軍事作戦を行えていない。2019年3月中旬のロンデル島奪還作戦完了に伴い、武器支援を行うことで合意しているが、4月以降は沿岸部が氷海で覆われるため、スケジュール調整が難航している。人口は２億4500万人。首都はアルヴェヘイム特別行政特区。
アルテリア帝国 大陸西部の大国。アメリカ軍と喧嘩が出来ると言われるほどの物量で、数年で大陸の6割ほどを占領した。亡命者等の証言から、現政権がクーデターによるものであるという疑惑が上がっている。人口は3億2000万人。首都はレーゲンヴァルト特別行政市。
大阪同時多発テロ 2014年10月20日に発生した、人類史上最悪のテロ事件。大阪府下数カ所での化学兵器テロの後、潜伏していた武装テロリストによる大阪市内での無差別攻撃が行われ、政府の治安出動命令に対し野党と市民団体が反発、一部が自衛隊の活動を妨害したため被害が拡大した。沖縄戦以来二度目の、そして本土では初めての近代兵器が使用された地上戦で、甚大な被害を出し、戦闘集結は11月13日までかかった。事件後、一部の政治家や行政機関、市民団体の関与が判明し、周辺国軍の関与も判明した。これにより世論が右傾化することとなり、通路事件時での開戦論に繋がる。死者23万2890名、負傷者81万人以上と言われる。
アメリカ軍亡命事件 アメリカ海軍第7艦隊及び第5空軍を中心に、アメリカ軍の一部戦力が日本に集団で亡命した事件。亡命兵力はUDFに編入された。亡命したのは、第7艦隊（空母ロナルド・レーガン、揚陸指揮艦ブルー・リッジ、巡洋艦タイコンデロガ級、駆逐艦アーレイ・バーク級、ロサンゼル級原子力潜水艦、オハイオ級原子力潜水艦、改オハイオ級原子力潜水艦、揚陸艦ボノム・リシャール、イオー・ジマ、ジャーマンタウン、アシュランド、グリーン・ベイ）、第5空軍（三沢基地の第35戦闘航空団、嘉手納基地の第18航空団、横田基地の第374空輸航空団）と第28爆撃航空団（B-1B爆撃機20機）、アメリカ海兵隊第31海兵遠征部隊ほか。アメリカ政府は当然反発し、日本への武器禁輸を実施しようとしたが、兵器市場を確保したアメリカ軍需産業界の反発とロビー活動により法案は否決されている。
8カ国安全保障条約 日本と、ドイツ、イタリア、スペイン、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、ベルギーの間で締結された軍事条約。加盟している欧州各国は、主に難民支援のため軍備を派遣している。
統合連合軍 日本と、ベルニア、アルバ、ウェンディーネ、ロンデルほか数カ国で編成される多国籍軍。主に自衛隊単独作戦以外は、統合連合軍統合幕僚総司令部、CSGHQ指揮下で作戦が実施される。
大阪派 国会超党派の議員派閥。主に大阪同時多発テロで家族や親類、知人を失った議員と、大阪出身議員、その支持者で構成される。主に連立与党である日本民主自由党、日本国民党、右翼政党である保守党、中道左派である日本左派連合で構成される。極左野党である共和社会党、共産平和党は、大阪派に対して批判的であり、極右政党である強国会も、東京至上主義的な思想から反発している。現在、衆参両院は、この大阪派で過半数以上が占められ、日本左派連合が政府批判に回ることでストッパー役を担っている。派閥盟主は、池田修司内閣総理大臣。
